森友学園問題

学園の教育方針

森友学園は1950年、現在の大阪市淀川区に塚本幼稚園が開園したことに始まる。日本初の学校法人立の幼稚園ともいわれている。1982年には大阪市住之江区・南港ポートタウンに系列幼稚園「南港さくら幼稚園」を開園した。

1995年1月に創設者の先代理事長が死去。先代の娘婿にあたる籠池泰典氏が理事長となり、経営を引き継いだ。籠池氏が経営を引き継いでから、教育勅語暗唱などの教育方針を取り入れるなど、教育方針の右傾化が進んだ。

2006年には「共同通信」から、塚本幼稚園と南港さくら幼稚園の名前を出して「教育勅語を暗唱させている幼稚園がある」と指摘する記事が全国に配信されたことがある。

また森友学園では、教育勅語の暗唱のほか、系列幼稚園・保育所も含めて、「児童の遠足の弁当を捨てる」「犬を飼っている児童を犬臭いといじめる」など、虐待同然の不適切な教育・保育方針も指摘された。

塚本幼稚園や南港さくら幼稚園の副園長・系列保育所「高等森友学園保育園」の園長を兼務していた籠池諄子氏(籠池泰典理事長の妻)が、自身と対立した保護者を恫喝するような手紙を執拗に送りつけるなどの行為もあったという。

南港さくら幼稚園では2010年頃、籠池諄子氏が、「園の前を通行していた小学生に声をかけたが挨拶を返さなかった」としてその小学生に暴行を加える事件が発生している。南港さくら幼稚園は「開成幼稚園幼児教育学園」と改称したのち、2014年度より休園状態になっている。

塚本幼稚園・南港さくら幼稚園、系列保育所では、年度途中で退園・転園を希望した園児の保護者に対して必要な書類を発行しないことや、大阪府や大阪市からの補助金を不正受給した疑惑も指摘された。

不正受給疑惑については、障がいやアレルギーなど支援を必要とする要支援児の受け入れ人数に応じて、必要な人件費や設備などの経費を補助する補助金を不正受給していたと指摘された。塚本幼稚園や系列の保育園では、要支援児の受け入れ人数は府内の他の園よりも突出して多かった。しかし障がい児などには必要な人員配置などはされず、「障がい児は受け入れられない」と退園を迫られた事例や、申請に必要な保護者提出書類・医師の診断書などを捏造していた疑惑も指摘された。

また実際は兼任にもかからず、専任の教職員として届け出、専任教職員の人数に応じて支給される補助金を水増し受給していた疑惑も指摘された。

なお、2017年2月の一連の問題発覚を受け、森友学園・塚本幼稚園は2017年4月より新体制に移行し、再出発を図っている。

系列保育所「高等森友学園保育園」は、必要な保育士の数が確保されていないなどとして、2017年6月末に事業停止命令を受け、閉鎖状態となっている。