神戸市立渦が森小学校「体罰」事件

神戸市立小学校の特別支援学級担任教諭が児童に「体罰」・虐待行為を繰り返した事件。

事件概要

兵庫県神戸市東灘区の神戸市立渦が森小学校で2011年9月頃から、特別支援学級担任教諭・K(60)が受け持ちのクラスの知的障害児に対し、「体罰」や暴言など虐待行為を繰り返していた。

Kは、児童が授業中に解答を間違えると頭をおさつけたりげんこつでたたくなどの行為や、給食を食べるのが遅かったとしてカッターナイフの刃を出し「これでお腹を切って給食を入れたほうが早いんちゃうか」と脅すなどしていた。

2011年12月、被害児童が関係者に被害を訴えて発覚。Kは「体罰」を認め、学校側はその時点では厳重注意したものの、学校や教育委員会は「子どもと積極的に関わる中で起こったもの」とした。

2012年に入ると、直接的な暴力こそ減少したものの、暴言や人権侵害の発言が目立つようになったという。

2012年には、Kは金属製ハンガーを伸ばして針金状にし、片方をコンセントに差し込み、もう片方を児童の顔面に突きつけて「感電するやろな」と脅す行為もあった。

保護者側は再び抗議し、学校側は2012年5月に謝罪したという。Kは「深く考えずに軽い気持ちだった」と話したという。

Kは特別支援教育が専門ではなく、特別支援学級担任は過去の赴任校も含めて通算5年ほどだという。渦が森小学校では2009年度から特別支援学級担当となり、2011年度に被害児童の担任となった。

神戸市教育委員会は2012年7月13日、Kを懲戒免職処分にした。特別支援学級でより丁寧な指導をする必要があることや、事務上の不適切行為があったことも加味されたという。学校での「体罰」を理由とした懲戒免職は、全国的にも2003年11月以来約9年ぶりとなる。

しかしKは「自らの行為は正当な指導」と主張し、2013年7月12日付で神戸市を相手取り、懲戒免職取り消しを求める訴訟を提訴した。