大分県立三重総合高校生徒暴行事件

大分県立三重総合高校で2009年4月、3年生担任の男性教諭が生徒を殴り重傷を負わせた事件。

事件の経過

大分県豊後大野市の大分県立三重総合高校で3年生を担任していた男性教諭(29)は2009年4月19日夜、「同日が提出期限の授業の課題を提出しなかった」として担任クラスの男子生徒を呼び出した。

同日午後8時頃、学校の校門から構内に入ろうとした生徒を見つけた教諭は、生徒のところに走り寄っていきなり生徒を殴った上、馬乗りになって殴りつけ、地面に引き倒しコンクリートに頭を複数回打ち付けるなどの暴行を加えた。生徒は終始無抵抗で、事件後保護者に「教諭から殺されるかと思った」などと話したという。

その後生徒を迎えに来た保護者が、異変に気付いて状況説明を求めた。保護者が運転する車で帰宅途中、生徒は車内で「頭が痛い」などと体調不良を訴えた。保護者によると「意識がなくなったように見えた」という。生徒は救急車で病院に運ばれ、全身打撲と診断されて一時集中治療室(ICU)での治療を受けた。生徒はしばらく入院した上、退院後も痛みが残って登校できずに自宅療養を余儀なくされ、約2ヶ月後の2009年6月中旬になってやっと登校できる状態まで回復したという。

大分県教育委員会は2009年4月23日に事件概要を公表した。県教委によると、教諭の行為は「暴力行為はもみ合った際に生まれたことで、故意ではない」などと事実関係を実際より軽く描いた上で、「『体罰』といわざるを得ない」としている。また教諭は「カッとなった。顔に拳が当たったかもしれない」と話したという。

学校側は2009年4月25日にPTAの臨時集会を開催して事件を説明した。席上で校長は、「教諭が一方的に殴り、被害生徒は手を出さなかった」と認めたという。加害教諭は2009年4月23日以降自宅謹慎の措置となり、その後大分県教育センターで研修に付されたという。

大分県警豊後大野署は2009年6月11日、傷害容疑で、教諭を竹田区検察庁に書類送検した。大分簡裁は2009年8月7日までに、教諭に罰金30万円の略式命令を下した。

大分県教育委員会は2009年8月28日、教諭を停職6ヶ月の懲戒処分にした。一方で生徒の関係者は「停職6ヶ月は軽すぎる」と批判している。

また生徒の母親は2009年9月7日、事件関連の公文書の情報公開請求をおこなった。大分県教育委員会は2009年9月29日、体罰報告書や教諭の停職処分事由説明書を公開した。公開された資料を読んだ母親は「大まかにまとめられすぎている。もっと細かく書いてほしい」などと話したという。