大阪市立中学校「丸刈り校則」廃止運動

大阪市立中学校で1993年、男子生徒への丸刈りを校則で強制する学校が複数校あるとして、生徒らが「丸刈り校則廃止」「『体罰』の厳禁」を求めた。翌年度までに是正が実現した。

文部省への要望・法務局の調査

近畿地方の中学生で作る生徒グループは1993年8月30日、「丸刈り校則の廃止」「『体罰』の厳禁」を求めて文部省を訪問し、赤松良子文部大臣に要請をおこなった。

赤松大臣は要望を受け、大阪市教育委員会を通じて実態を調査した。

1993年9月時点で、大阪市立中学校129校のうち13校で「丸刈り校則」があったことが判明した。うち大阪市立桜宮中学校(都島区)では、学校にバリカンを置き、教師がバリカンを持って生徒を追いかけて強制的に頭を刈るなどの事例もあったと指摘された。

文部省は大阪市教育委員会に対し、「丸刈り強制は『体罰』に近い」として指導をおこなった。

大阪法務局は1993年9月、人権侵犯に当たる可能性があるとして調査をおこなった。

是正・丸刈り校則廃止へ

前述の大阪市立桜宮中学校では、文部省への要請の直前の1993年春、「丸刈り校則」の廃止を求める署名が250筆集められていた。

1993年8月の文部省への要望後、「丸刈り校則」があった学校では校則の見直しがおこなわれ、桜宮中学校では1993年11月、他の中学校でも1993年度末(1994年3月)までに「丸刈り校則」が撤廃された。