大阪市立三国中学校「体罰」事件

大阪市淀川区の大阪市立三国中学校で1989年、教諭が生徒に「体罰」を加え負傷させた事件。民事調停が成立して市は解決金を支払った。

概要

大阪市淀川区の大阪市立三国中学校で1989年11月、1年生の女子生徒が校内にガムを持ち込んだとして、生徒指導担当の男性教諭(30)が「他にもガムを持ち込んだ生徒がいるだろう。他に持ち込んでいる生徒の名前を言え」などと恫喝した。

教諭は「他の生徒の名前を答えられなかった」として、生徒を数発平手打ちするなどの暴行を加えた。教諭の暴行で、生徒は鼓膜損傷などのけがを負った。また中耳炎も併発して事件後2年近くの通院を余儀なくされた上、後遺症も残ったという。

生徒は1991年10月、「教諭の暴行で後遺症が残ったり、後遺症の影響で学力の遅れが生じるなどの不利益を受けた」として、約2400万円の損害賠償を求めて大阪簡裁に調停を申し立てた。

1993年5月に大阪簡裁で調停が成立し、大阪市は生徒に解決金200万円を支払った。

大阪市教育委員会は1993年8月、教諭を戒告処分にした。事件から教諭の処分までの間に4年近くかかったことに関して大阪市教育委員会は、「調停の結果を待ってから処分した」と説明した。