「体罰」・対生徒暴力事件関連年表

2010年

  • 7月21日 滋賀県教育委員会、滋賀県立野洲養護学校の教諭4人が特定の男子生徒へのいじめ行為を繰り返したとして、いずれも停職1ヶ月の懲戒処分。当該教員は処分に不服を訴える。教職員組合は問題とされた事実関係そのものは認めて「教育上許されない」「関係教職員は今回指摘されている問題を深く真摯に受け止めて反省し、今後この様なことが起こらないようにすべきです」と厳しく指摘しながら、一方で「「脅し」「いじめ」「虐待」「セクハラ」「暴行」 などでは一切ありません」と矛盾したことを強弁したり、事件を報道したマスコミや記事を読んだ一般市民に責任転嫁するような不可解な声明を出す。

2011年

  • 3月 岩手大学野球部部長兼監督の准教授が、野球部指導の際に部員に暴力行為を繰り返していたことが発覚。

2012年

  • 7月13日 担任していた特別支援学級で、授業中に解答を間違えると頭をおさつけたりげんこつでたたくなどの行為や、給食を食べるのが遅かったとしてカッターナイフの刃を出し「これでお腹を切って給食を入れたほうが早いんちゃうか」と脅すなどしたとして、神戸市教育委員会は同日付で、神戸市立渦が森小学校の男性教諭を懲戒免職処分。
  • 7月25日 埼玉県立三郷特別支援学校で小学部低学年を担任していた女性教諭が、複数の児童に「体罰」や暴言を繰り返したとして、埼玉県教育委員会は同日付で教諭を減給処分。

2013年

  • 1月8日 大阪市立桜宮高校2年の男子生徒が2012年12月23日、所属するバレーボール部顧問教諭からの「体罰」・暴力を苦にして自殺していた事が判明。大阪市教育委員会が同日に記者会見を開いて公表。
  • 4月2日 岡山県教育委員会に2013年2月から3月にかけて複数回、岡山県立高校の部活動での「体罰」の匿名告発電話がかかってきた際、応対した職員が、電話機に表示された発信元の番号から発信者の住所氏名を割り出し、当該校に番号の持ち主情報を無断で伝えていたことが新聞報道される。

2014年

  • 10月 神奈川県大和市立小学校の女性教諭が2008年度に児童に暴行を加えながら、保護者から「抗議」として暴力や暴言などを受けて名誉を傷つけられたと主張して保護者を相手取って損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁が教諭の主張を認め、保護者に賠償を命じる判決を出した。

2015年

  • 4月14日 岐阜県高山市の私立高山西高校の剣道部顧問教諭について、複数の部員に「体罰」を繰り返したとして学校側が諭旨免職処分。当該教諭は2013年にも「体罰」で出勤停止処分を受けたことがある。
  • 6月 「東京都の成城学園初等学校(小学校)で1年を担任していた時、クラスの児童の喧嘩を止めさせようと児童1人を木にくくりつけた」として「体罰」で解雇されたことは不当として、元教員の男性(57)が解雇無効を求める訴訟を東京地裁に起こしていたことがわかった。当該人物は事実関係を認めながら「体罰」ではないと主張。
  • 10月 それぞれ高校教員の経歴がある馳浩衆議院議員と義家弘介参議院議員(当時)が2008年6月、雑誌「正論」(産経新聞社)で教育問題について対談し、互いに教師時代に「体罰」や威圧的な指導をしていたと受け取れる内容があったと指摘される。2015年10月に発足した安倍改造内閣で、馳氏が文部科学大臣・義家氏が文部科学副大臣となり、過去の対談がクローズアップされた形になった。馳文科相は当時の「体罰」を認め謝罪し、「体罰」はあってはならないと言及した。

2016年

  • 2月24日 大阪市立桜宮高校「体罰」自殺事件の民事訴訟で、東京地裁は教諭の暴行と自殺との因果関係を認め、大阪市に7500万円の損害賠償を命じる判決を出した。大阪市は控訴せず判決確定。
  • 5月20日 新潟県立高校に勤務する男性教諭が、生徒対象の「体罰」調査で自分の「体罰」・暴力が告発されていたことに気づいて調査の回答用紙を改ざんしたとして、新潟県教育委員会は同日付で、教諭を減給2ヶ月の懲戒処分。
  • 10月 「戸塚ヨットスクール」が幼児教育にも手を出し、幼児向けの合宿をおこない平手打ちなどの暴力・虐待行為を加えていると、ネットメディアで指摘される。

2017年

  • 2月 森友学園問題が発覚。小学校設置計画に関する大阪府の不透明な認可と、小学校用地として国有地が払い下げられた不適切な経緯、その背景には大阪維新・安倍内閣につながるような特異な教育思想があるということが問題の軸ではあるが、この問題に関連して、同学園が運営する塚本幼稚園(大阪市)や系列の保育所「高等森友学園」(大阪市)で、トイレに行かせない、犬を飼っている園児を「犬臭い」といじめる、遠足の弁当を勝手に捨てられるなど、虐待まがいの行為があったことが指摘される。
  • 5月22日 長野県白馬村立白馬中学校の男性教諭(60)が授業中に生徒を平手打ちしたり足を蹴るなどする「体罰」事件。同日、学校側が保護者に「体罰」の事情説明をしている際にもこの教諭は突然激高して暴れ出して机を蹴るなどし、机や教諭の手が母親にあたり、母親がケガをする。
  • 5月29日 堺市教育委員会、「部活動指導中に生徒に暴力を繰り返したり、『裸になれ』などと命じるなどの行為を繰り返した」として、市立高校の男性教諭を懲戒免職。
  • 8月 東京都世田谷区教育委員会が主催する中学生向けのジャズバンド事業で、バンドを指導していたトランペット奏者・日野皓正氏が中学生を往復ビンタ。事件のあった日は成果を発表する演奏会がおこなわれていた。演奏会では一人ずつソロ演奏をすることになっていたが、この生徒のソロが長くなりすぎたとして、日野氏が次の生徒に順番を回すよう指示したが「言うことを聞かなかった」としたもの。
  • 11月 愛知県豊橋市立小学校の男性教諭(40代)が、担任する2年生のクラスで常習的に児童へ暴行や暴言を加え、1人の児童を不登校にさせるなどしていたことが発覚。この教諭は2012年、当時勤務していた別の豊橋市立小学校で「体罰」をおこなったとして戒告処分を受けた前歴がある。また2015年にも、委員会活動の指導中に児童を突き飛ばすなどして転倒させて骨折させたことがあったが、このときは学校側が「事故」扱いし「体罰」認定しなかったために処分はなかったという。
  • 12月19日 福岡市立小学校で、男性教諭が3年生の男子児童に対し「宿題を忘れた」として暴行、鎖骨骨折の重傷を負わせた。

2018年

  • 1月 福井県敦賀市立松原小学校で、6年生の学年主任の教諭(40代)が2017年春頃から、特定の児童に対して暴言や嫌がらせを繰り返しているとして、敦賀市教育委員会が調査と指導をおこなっていることが発覚。
  • 1月23日 福岡県北九州市若松区の市立小学校で、男性教諭が6年生の男子児童を蹴りつけ顔面骨折の重傷を負わせる。体調不良のために保健室に来ていた児童に対し、この教諭が児童を教室に連れ戻そうとつかみかかったが、抵抗されたとして逆上して暴行。児童は一時意識不明になって救急搬送された。
  • 3月23日 2012年に剣道部の指導中に当時高校1年の部員に暴行を加えてケガをさせたとして傷害罪に問われ、一審で無罪となったが二審で判決の不合理性が指摘されて差し戻しとなっていた、私立東京学館浦安中学校・高校(千葉県浦安市)の教諭に対し、千葉地裁が罰金40万円(求刑懲役6月)の判決。教諭の暴行を認定。
  • 7月3日 岩手県立不来方高校3年のバレーボール部員の男子生徒が自殺。同部顧問教諭が部活動指導中に暴言を繰り返していたことが指摘される。
  • 8月1日 和歌山県立星林高校のラグビー部で2018年7月、部内合宿で飲酒して指導した上、3年生部員の男子生徒の指摘に逆上してその生徒を引きずり倒して頭を踏みつけて頭蓋骨骨折のケガを負わせるなどしたとして、和歌山県教委は同校ラグビー部顧問の男性教諭(35)を同日付で懲戒免職処分。
  • 10月4日 長野県松本市の私立松本国際高校で、名誉校長で男子バレーボール部監督が部員に対して「不適切行為」を繰り返していたことが発覚。学校側は「被害者のプライバシー」として不適切行為の詳細を明らかにしていないが、「体罰」だとみられる。当該人物は2018年10月4日付で一度辞職したものの、外部コーチの形で引き続き指導に関わっているという。当該人物は長野県岡谷工業高校で2004年、体調を崩して「入院治療が必要」と診断されたいた部員に練習参加を強要し、当該部員の体調を悪化させて重体に陥らせたとして停職6ヶ月の懲戒処分を受けた前歴がある。処分後退職し当該校に採用された。
  • 12月1日 山梨県の富士学苑高校で、女子バスケットボール部の男性監督(63)が部員に日常的に暴行や暴言を繰り返していたことが発覚。学校は同日付で監督を解任し停職処分。