2012年当時さいたま市立小学校2年だった男子児童が、担任だった男性教諭からいじめ・「体罰」を受けPTSDを発症したとして訴えた訴訟。訴訟で和解が成立した。
事件の経過
さいたま市立小学校2年だった男子児童は2012年4月から2013年3月にかけ、担任だった男性教諭から平手打ちを受けるなどの暴力行為を繰り返し受け、「バカ」「病院に行った方がいい」などの暴言を繰り返し浴びせられるなどした。
児童は体調を崩し、PTSDと診断された。
担任教諭は2013年3月に減給処分を受け、依願退職した。
児童側は2016年までに、さいたま市と元担任教諭を相手取ってさいたま地裁に提訴した。
さいたま地裁では2019年7月5日、さいたま市が100万円・元教師個人が180万円の解決金をそれぞれ支払い、「不適切指導で児童に苦痛を与えたことを陳謝する」といった内容で和解が成立した。一方でPTSDとの因果関係については触れられなかった。
さいたま市では別の「教師によるいじめ」事件も
さいたま市ではこの事件よりも2年前の2010年、当時さいたま市立小学校2年だった別の女子児童が、担任教諭からいじめを受けた事件があった。また1992年には、当時の大宮市立小学校で、5年女子児童が担任教諭からいじめを受けた事件があった。