岐阜県瑞浪市立瑞浪中学校の女子生徒が2006年10月に自殺した問題。同じ部活動に所属していた同級生からのいじめを苦にしたとされるが、裁判ではいじめを認めず遺族側敗訴の判決が確定した。
事件概要
瑞浪市立瑞浪中学校2年だった女子生徒は2006年10月21日に自宅で自殺した。同じバスケットボール部に所属していた女子生徒4人の名前を名指しし、「これでお荷物が減るからね」などとする遺書を残していた。
加害者とされた生徒4人は、生徒の葬式会場で笑っていたという情報もある。学校側の調査でも4人からこの生徒に対するいじめがあったことを認定し、4人もいじめに加担した事実を認めた。
加害者の主張の変遷と不当判決
一方で加害者とされた生徒らは事件後、遺族との接触を絶った。遺族は、時効を目前とした約3年後の2009年、「相手側が心から反省し、娘の死に正面から向き合ってもらいたい」として加害生徒4人とその保護者を提訴した。
しかし加害生徒や保護者らはいじめを認めず、事件直後にいじめを認めたことについても「遺族から脅されて無理やり言わされた」かのような主張をおこなった。
岐阜地裁は2011年11月30日、いじめの存在を認めず、遺族側の請求を棄却する判決を出した。二審名古屋高裁(2012年12月19日)、最高裁(2014年10月15日)ともに一審判決を追認し、いじめの存在すら認めない判決が確定した。