2020年中学校社会科教科書採択状況

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2020年中学校教科書採択(2021年度から4年間使用)における、中学校社会科歴史的分野および公民的分野での育鵬社教科書の採択状況。

(判明分、適宜追加)

2020年採択で育鵬社を取りやめた地域

公立採択地区
  1. 東京都武蔵村山市(歴史・公民) 2011年・15年に採択
  2. 東京都小笠原村(歴史・公民) 2015年に採択
  3. 横浜市(歴史・公民) 2009年(一部地区・自由社)、2011年・15年に育鵬社採択
  4. 神奈川県藤沢市(歴史・公民) 2011年・15年に採択
  5. 大阪市(歴史・公民) 2015年に採択
  6. 大阪府東大阪市(公民) 2011年・15年に採択
  7. 大阪府四條畷市(歴史・公民) 2015年に採択
  8. 大阪府河内長野市(公民) 2015年に採択
  9. 大阪府泉佐野市(歴史) 2015年に採択 ※公民は継続採択
  10. 広島県呉市(歴史・公民)2011年・15年に採択
  11. 山口県防府市(歴史) 2015年に採択
  12. 愛媛県松山市(歴史) 2015年に採択
  13. 愛媛県新居浜市(歴史) 2015年に採択
  14. 愛媛県四国中央市(歴史・公民) 2011年・15年に採択
  15. 愛媛県上島町(歴史・公民) 2011年・15年に採択
公立中高一貫校
  1. 東京都立中高一貫校10校(歴史・公民) 2005年(扶桑社)以降継続採択
  2. 横浜市立中高一貫校2校(歴史・公民) 2011年・15年に採択
  3. 大阪市立中高一貫校2校(歴史・公民) 2015年に採択
  4. 香川県立中高一貫校1校(歴史・公民) 2011年・15年に採択
  5. 愛媛県立中等教育学校3校(歴史・公民) 2002・05・09年扶桑社歴史採択、2011・15年育鵬社歴史・公民採択
  6. 福岡県立門司学園中学校(歴史・公民)
  7. 福岡県立輝翔館中等教育学校(歴史) ※公民は継続採択
私立
  1. 大阪府 同志社香里中学校(公民) 2015年に採択 ※歴史は継続採択
国立:(従来から育鵬社を採択している学校はなし)
特別支援学校中等部
  1. 東京都立特別支援学校(聴覚障害、肢体不自由・病弱)(歴史・公民) 2001年から一部校で当時の扶桑社を採択、2005年以降本格的に採択、以降継続採択
  2. 愛媛県立特別支援学校(歴史・公民) 2001年から一部校で当時の扶桑社を採択、以降継続採択

各地域での動向

東京都

東京都は2001年、一部の病弱養護学校で当時の「新しい歴史教科書をつくる会」の扶桑社教科書が初めて採択され、「つくる会」問題が大きくクローズアップされた2005年には中高一貫校全校に採択が広がった。

その後「つくる会」は内部分裂し、旧反執行部派=日本教育再生機構=日本会議系の育鵬社と、旧執行部派の自由社からそれぞれ極右系教科書を発行した。2011年には育鵬社(一部特別支援学校では自由社)、2015年には育鵬社を採択し続けていた。約20年ぶりの一掃となる。

横浜市

横浜市では2009年に一部で自由社が、2011年・15年と育鵬社が採択された。

2020年には、教科書取扱審議会での答申でも育鵬社の評価は低く、また育鵬社公民教科書について教育委員から「古い感性」「取り上げかたにムラがある」などとする声が出た。

大阪市

大阪市では、2015年に育鵬社教科書が採択されたが、2020年に退けた。

2015年当時の教育委員の強引な策動に、フジ住宅「ヘイトハラスメント問題」とも密接にかかわるアンケート不正疑惑、市政与党の維新が育鵬社など「ふさわしい教科書」の採択を求める要望や選挙公約を掲げるなどしていた背景があった。(大阪市立中学校・2015年育鵬社教科書採択問題

維新市政はそのまま続いているものの、その後入れ替わった教育委員は「教科書選定委員会の答申を尊重したい」という立場で審議をおこない、答申でもっとも評価が高かったと判断された教科書が採択され、2020年採択では他社へと採択替えとなった。

教育委員会会議では、「歴史では、高校教科書として定評があり、2020年度に中学校に初参入した山川出版社について、選定委員会での評価は?」「公民では、(答申で候補に挙がらなかった)日本文教出版に大阪を題材にした教材があるが、その点の評価は?」という質問があった一方で、育鵬社の名前を挙げた質疑はなかった。

大阪府四條畷市

大阪府四條畷市は、2015年に育鵬社教科書が採択されたが、2020年に退けた。

2015年当時は維新市長。2016年の市長選挙で維新の現職市長が落選し、非維新系の市長が誕生。

大阪府河内長野市

大阪府河内長野市は2015年に育鵬社公民教科書が採択されたが、2020年に退けた。

2015年当時の教育長が日本会議に近いとされ、強い態度で議論をリードしたとされる。また当時の市長も「トップダウン」志向が強かったとされる。

2016年には、維新市議からも支援を受けた当時の市長が落選、「ボトムアップ型の政治・行政」を掲げる市長に交代した。2020年7月の市長選挙では2期目を目指す現職に、日本会議系の人脈も背景にした維新候補が対立候補として出馬したものの、維新を退ける。

愛媛県

愛媛県では2001年、養護学校・聾学校の一部(のちの特別支援学校)で当時の「新しい歴史教科書をつくる会」の扶桑社版歴史教科書が採択された。当時の加戸守行愛媛県知事が2001年教科書採択の直前「待望していた教科書。この教科書がベスト」などと発言し、波紋を呼んでいた。

さらに2002年には、県立中高一貫校(のち中等教育学校に改組)でも扶桑社版が採択された。公立校での扶桑社採択は、当時全国で初めてだったという。

その後2019年採択まで扶桑社や育鵬社が採択され続けてきた。

2020年採択では、中等教育学校・特別支援学校ともに育鵬社を退けた。

育鵬社を採択した地域

公立採択地区
  1. 栃木県大田原市(歴史・公民) 2005年~
  2. 石川県金沢市(歴史) 2015年~
  3. 石川県小松市(歴史) 2015年~
  4. 石川県加賀市(歴史・公民) 2015年~
  5. 大阪府泉佐野市(公民) 2015年~ ※歴史のみ2020年に阻止
  6. 山口県岩国地区(岩国市・和木町)(歴史) 2011年~
  7. 山口県下関市(歴史) ※新規採択
  8. 沖縄県八重山地区(石垣市・与那国町)(公民) 2011年~
公立中高一貫校
  1. 宮城県立(2校) 仙台二華中学校・古川黎明中学校(歴史) 2015年~
  2. 埼玉県立(1校) 伊奈学園中学校(歴史・公民)
  3. 千葉県立(2校) 千葉中学校・東葛飾中学校(歴史・公民)
  4. 山口県立(2校) 高森みどり中学校・下関中等教育学校(歴史・公民)
  5. 福岡県立(1校) 輝翔館中等教育学校(公民) ※歴史は他社に採択替え
私立
  • 大阪府 清風中学校(歴史・公民) ※歴史は新規、公民は継続
  • 大阪府 浪速中学校(歴史・公民)
  • 大阪府 同志社香里中学校(歴史) ※歴史は継続、公民は他社に採択替え
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