長崎市立淵中学校いじめ自殺事件

長崎市立淵中学校2年だった女子生徒が1995年4月、同級生からのいじめを訴える遺書を残して自殺した事件。

事件の経過

長崎市立淵中学校2年だった女子生徒は1995年4月28日午前8時頃、校舎3階から飛び降りて死亡した。

飛び降りた場所付近と生徒の自宅から計4つの遺書が見つかった。1年の時に同じクラスだった男子生徒3人の実名を挙げ、「言葉でいじめられた」「もう耐えられない」「あの人たちは私が傷付くのがさも楽しそうに笑っていた」「死ぬのも怖いけど、今の苦しみがこれからも続くなら、そっちの方が苦しい」「『お前は汚い』と言われた」「消えてやる」「殺されたも同じだ」などと記されていた。

いじめは小学校3年の頃から続いていたとされる。足にやけどの跡があったことなどからいじめの対象となり、暴言を受ける、音楽の独唱のテストの際にこの生徒の番になると同級生が一斉に耳をふさいだり足踏みなどで雑音を出す、陰口を振りまかれる、電話や手紙で「学校に来るな」などと言われる、などのいじめを受けていたとされる。

事件のその後

遺族側の関係者2人は1996年3月、「学校を訪問し、クラブ活動中の加害生徒1人に暴行を加えた」として、傷害容疑で書類送検された。

長崎地方法務局は1997年4月10日、事実究明や学校をあげての取り組みが欠けていたとして、校長と市教育委員長に改善措置を求めた。

学校側は生徒の自殺後、毎年命日にあわせて、いじめを考える全校集会を実施している。