名古屋市立富士見台小学校「いじめる会」事件

愛知県名古屋市千種区の名古屋市立富士見台小学校で1998年5月、4年生を担任していた男性教諭(40代)が「いじめる会」と称して、特定の児童をホームルームで吊し上げ、同級生に対してこの児童の悪口を言うよう強要した事件。当該教諭はこのほかにも威圧的な指導など不適切行為を繰り返していた。

事件概要

1998年5月2日、教諭は授業終了後のホームルームで、クラスの特定の児童・Aくんを名指しして、Aくんが「連絡帳を出すのを遅れた」として「いじめる会」をおこなうと宣言した。

教諭は女子児童に司会をさせ、ほかの児童に対して、Aくんの悪い点を発表するように強要した。とまどっていたクラスの児童に対しては「(Aくんの悪い点を)なぜわからない」「お前は馬鹿か」などと暴言を吐き、Aくんの悪口を言うことを強要した。さらに教諭は、Aくんをいじめるようほかの児童らに強要する発言を繰り返した。「いじめる会」は約20分にわたって続いた。

この教諭は「いじめる会」事件のほかにも、教室の壁をたたきながら威嚇して怒鳴る、「懲罰」と称していすの上に正座させるなどの「体罰」や不適切指導を日常的に繰り返していた。しかも教諭は、児童に対して口止めも図っていた。

教諭は1998年6月に「体調不良」を理由に休職し、担任を外れた。

名古屋市教育委員会は1998年11月、教諭を文書訓告処分にした。教諭は翌1999年度には別の学校へ転任したという。

一連の顛末は、約1年3ヶ月後の1999年8月に新聞報道されて発覚した。