湘南学院高校いじめ自殺未遂訴訟

神奈川県横須賀市の私立湘南学院高校1年だった女子生徒が2014年5月、同級生からのいじめを苦に自殺を図り重い後遺障害が残った事件。被害者側が提訴したが棄却された。

事件の経過

女子生徒は2014年4月に同校に入学した。しかし2014年5月半ばごろから、それまで仲が良かった同級生4人から無視される・にらみつけられるなどのいじめを受けるようになったと、同年5月19日に学校に訴えた。

生徒は翌5月20日、この4人の実名を名指しし、いじめを苦にしたと訴えるメモを残して自殺を図り、意識不明の状態となった。寝たきりとなるなど重度の後遺症が残っているという。

学校側は「いじめという認識はなかった」とする見解を述べた。

学校側が設置した第三者委員会では、「同級生の不適切な行為は認められたものの、直接的にいじめと認定することは難しい」「同級生に刑法に関わる犯罪行為は確認されなかった。自殺未遂の直接的原因がいじめ行為にあるかは判断できない」「入学後1ヶ月半経過し、高校生活になじもうとしたストレスが極限に達して、急激なうつ状態に陥ったのではないか」などとする報告書を、2014年12月にまとめた。

民事訴訟

生徒側は2015年2月27日、「いじめが自殺未遂の原因」「学校側は適切な対応をしなかった」などとして、同級生4人と担任の教員・学校を相手取り、約1億2100万円の損害賠償を求めて横浜地裁横須賀支部に提訴した。

横浜地裁横須賀支部は2016年11月7日、請求を棄却した。いじめを受けているような辛い思いをしていたと指摘した一方で、「期間は短く継続性はない」「思春期の意地悪程度のもの」などとして、社会通念上著しく逸脱しているとまではいえないとした。

生徒は控訴したが、東京高裁でも退けられた。最高裁への上告も2017年11月16日付で棄却され、生徒側の訴えを認めない判決が確定した。