東京都小金井市立南小学校「体罰」事件

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東京都小金井市立南小学校で1976年6月、男性教諭が2年の男子児童に暴行を加えて大けがをさせた事件。保護者は当時「後遺症が出るおそれがあると診断されたので、成人になるまで様子を見る」として示談交渉を保留したが、成人になった被害者が交渉を再開し、28年後の2004年5月に和解が成立した。

経過

東京都小金井市立南小学校で2年生を担任していた男性教諭・K(当時26歳)は1976年6月12日、体育の授業でリズム運動を指導していた。

その際Kは、クラスの1人の男子児童が「指導に従わない」として平手打ちした。さらにKは、暴行のショックで泣いてしゃがみ込んだ児童の背中を何度も足で蹴りつけた。

児童は腹痛を訴え、その日の夕方に入院した。腹膜血腫や腸の麻痺・腎臓の腫れなどがみられると診断され、開腹手術を受けた。

小金井市は治療費などの一部を支払ったが、両親は当時「後遺症のおそれがあると診断された。成人になるまで様子を見る」として示談交渉を保留した。

27年後に示談交渉再開

被害に遭った元児童の男性は、事件発生から27年後の2003年6月、小金井市を相手に交渉を再開し調停申し立てをおこなった。

武蔵野簡易裁判所は2004年5月、小金井市などに約280万円の和解金を支払わせる決定をおこなった。小金井市は「請求できる時効(20年)を越えているが、道義的責任がある」として決定を受諾し、和解金を支払った。