山口県立光高校爆発事件

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山口県立光高校3年だった男子生徒が2005年6月、いじめの報復として教室に爆発物を投げ入れた事件。

事件の経過

山口県光市の山口県立光高校で2005年6月10日午前10時過ぎ、3年生の数学の授業中、3年生の別のクラスの男子生徒(以下「A」と表記)が突然、 廊下から教室に爆発物を投げ入れた。爆発物は教卓付近で爆発し、この教室にいた生徒と近くの教室にいた生徒のあわせて58人が重軽傷を負った。

授業担当の教諭にけがはなく、事件直後にAを追いかけたが見失った。別の教諭が校内でAを発見した。駆けつけた山口県警光署員が、Aを傷害容疑で現行犯逮捕した。

Aは1時限目の授業には出席したが、2時限目以降行方不明になっていたという。Aのクラスは2時限目は英語の授業で、英語担当の教諭はAのクラスの学級担任でもあった。担任教諭はAがいないことに気づきほかの生徒に問い合わせたが、「トイレにでも行ったのではないか」としてそのまま授業を進めていた。

Aは警察の調べに対し、「(爆発物を投げ入れたクラスの)生徒に恨みがあった」などといじめ報復をほのめかす供述をしたという。また警察や学校側の調査 でも、Aがいじめを受けていたことが確認された。

Aはほかの生徒から、座っていた机を揺らされる・「きもい」などと暴言を受けるなどのいじめを受けていた。また「Aが授業中の発問に答えられないと、クラスの生徒からざわめきが起こった」と、Aのクラスの授業を担当していた複数の教員が証言した。

Aはその後、爆発物取締規則違反などで再逮捕された。

山口地検は2005年7月13日、「刑事処分相当」とする意見書を付けてAを山口家裁に送致した。山口家裁は2005年8月4日、長期保護相当として中等少年院送致処分を決定した。

学校側は2006年1月31日、事件の原因について「Aへのいじめが一因」とした報告書を山口県教育委員会に提出した。

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