福島県立高校いじめ自殺事件(2015年)

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福島県会津若松市内の福島県立高校2年だった女子生徒が2015年9月に自殺し、部活動の上級生からのいじめが指摘された事件。

経過

福島県立高校2年だった女子生徒は2015年9月18日、登校したまま帰宅せず行方不明になり、家族が警察に捜索願を出した。

生徒は翌日2015年9月19日未明、校内のトイレで首を吊っている状態で発見された。生徒は発見時に心肺停止状態で、その後死亡が確認された。

生徒は、部活動のメンバーに宛てたメモを残していたという。

学校が調査すると、部活動で「部員との間でトラブルがあった」とする証言が複数寄せられた。

この生徒は、1年だった2014年以降、所属していた文化系の部活動で、1学年上の上級生1人から、1人だけ乱暴な態度を取られてきつくあたられる、部活動内で無視され仲間はずれにされるなどのいじめを受けていたことが指摘された。

生徒は2014年9月から学校を休みがちになり、2年進級後の2015年6月には一時休部していた。当該上級生が引退した2015年8月に部活動に復帰していた。

第三者委員会

当該案件は、第三者委員会で調査がおこなわれた。

福島県教育委員会は2016年2月22日、この生徒へのいじめがあったとしながら、「いじめと自殺の間に直接の因果関係を認定するに至らなかった」とする第三者委員会の調査結果を発表した。

上級生がこの生徒に対しておこなった威圧的態度や無視といった行為をいじめだと認定した。一方で、当該上級生とは自殺直前の数ヶ月間にわたって接点がなかったことをあげ、いじめと自殺との因果関係を認定しなかった。

その後遺族が再調査を要請し、福島県が改めて第三者委員会を設置した。

福島県の調査委員会は2017年3月28日、部活動でのいじめと自殺の因果関係を認定し、学校が積極的な対応を怠ったことも一因だとする報告書をまとめた。担任がトラブルを認識し校内会議で議題に上がっていたにもかかわらず、積極的な対応を取らず、部活動顧問任せにしていたことを、「学校の不適切な対応が自殺に追い込んだ大きな要因」と指摘した。

学校関係者への処分

学校側の組織的対応が不適切だったと判断されたことを受け、福島県教育委員会は2017年7月26日、関係教職員4人への処分を発表した。

当時の教頭と部活動顧問を文書訓告、学年主任を口頭訓告、生徒指導主任を厳重注意とした。また当時の校長についても、処分公表時点では退職していたものの、「学校として十分ないじめ対策をとらず、監督責任も重大」として戒告処分相当だと指摘した。