福井市いじめ報復爆発事件

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福井県福井市の住宅街で2003年、男性(当時33歳)が「いじめの報復」としてかつての同級生の自宅に爆弾を仕掛けようとしたが、爆弾が暴発して自らが重傷を負った事件。

経過

福井県福井市の住宅街で2003年7月13日、爆発物が爆発し、男性が重傷を負った。

その後の調べで、爆発現場となったのはこの男性の同級生の自宅前で、男性が同級生宅に自作爆弾を仕掛けようとして誤って爆発させ自らがけがをしたことがわかった。

爆弾を仕掛けようとした動機について男性は、この同級生から高校時代にいじめを受けていたのを恨みに思っていたと話した。また別の同級生2人の自宅にもいじめ報復として爆弾を仕掛ける予定だったとも話した。

一方で加害者とされた同級生は「いじめた覚えはない。むしろ男性をかばっていた方だった」と話したという。

警察は男性の回復を待ち、2003年10月に男性を爆発物取締規則違反などで逮捕した。

男性はその後起訴された。裁判でも復讐目的を認め、「爆弾を仕掛けたことは反省していない。自分が生きている限り、また狙われるかもしれないといういじめ加害者の恐怖心はなくならない」などと話した。

検察は懲役15年を求刑。一審福井地裁は2004年9月7日、懲役12年の実刑判決。弁護側は「いじめで高校を中退した事実が考慮されていない」などとして控訴したが、二審名古屋高裁は2005年1月13日、控訴を棄却し懲役12年の実刑判決が確定した。

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