福岡県久留米市立中学校いじめ暴行訴訟

福岡県久留米市立中学校に子どもを通わせていた父親が、「子どもはいじめで不登校になったが、担任教諭はいじめ訴えを『自作自演』と決めつけて対応しなかった」として、学校を訪問し担任教諭との面会を求めた際に、別の教諭から殴られたと訴えた訴訟。

事件の経過

福岡県久留米市立中学校2年だった男子生徒は1993年、自席の机に落書きされるなどのいじめを受け不登校になった。

しかし担任だった女性教諭は、「落書きはこの生徒の自作自演」と決めつけ、生徒を中傷するような対応をとった。

そのことに不満を持った生徒の父親は、学校側にいじめ解決と不適切対応の改善を求めて苦情を出していた。しかし担任教諭は自分の行為を正当化し、話し合いは平行線となっていた。

生徒は不登校のまま卒業し、担任教諭は1995年に久留米市内の別の中学校に異動した。

父親は1995年9月、いじめ問題での担任教諭への面会を求め、異動先の学校を訪問した。しかしその際、当該中学校の別の男性教諭が父親に対して背後から「おっさん、何しに来た!」などと怒鳴りつけた。父親が驚いて振り向くと、振り向きざまに男性教諭は父親の顔面を拳で殴りつけた。

父親は1998年6月までに、暴力行為をおこなった教諭と、久留米市・福岡県を相手取り民事訴訟を福岡地裁に提訴した。久留米市は暴行を否定し続けた。

福岡地裁は1999年2月17日、教諭の行為について「突然学校に来校した父親を制止しようとした際に偶発的に触れた。拳で殴った事実は認められない」として、父親の請求を棄却した。