千葉県鴨川市立長狭中学校剣道部顧問暴行事件

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千葉県鴨川市立長狭中学校(小中一貫校「鴨川市立長狭学園」)で2016年11月、剣道部顧問教諭が女子生徒に暴行を加えた事件。被害生徒は暴行によってPTSDを発症した。

事件の経過

同校で2016年11月1日、剣道部の早朝練習がおこなわれていた。

その際に顧問の男性教諭(当時39歳)が「素振り練習中に、2年女子生徒の集中力が欠いているように見えた」として。部員の女子生徒を正座させ、防具を着けていない状態で女子生徒を竹刀で複数回殴りつける、竹刀で喉を突く、足蹴りにするなどの暴力行為を執拗に繰り返した。

女子生徒は練習終了後に教室に戻ったが、ホームルームで担任教諭がこの生徒の異変に気付き、事情を聴いて事件が発覚した。

女子生徒は「脳しんとうの疑い」などと診断され、約1ヶ月の入院加療をおこなった。退院したものの、事件の様子がフラッシュバックするなどの症状に悩まされ、PTSDと診断された。生徒は保健室登校状態になったのち別の中学校に転校した。卒業後は通信制高校に進学したが、スクーリングなどでの登校では保護者の送迎・付き添いが必要な状態だという。

加害教諭は2010年に同校に着任し、剣道部顧問に就任した。教諭着任後、同校の剣道部は全国大会レベルの成績を残す部活動になっていたという。学校側の調査によると、別の生徒への「体罰」もおこなっていたことが明らかになった。

教諭への処分

保護者は警察に被害届を出した。教諭は2016年12月、傷害罪で罰金50万円の略式命令を受けた。

学校側は事件発覚後、教諭を学校現場から外して研修を受けさせていた。千葉県教育委員会は2017年1月18日、教諭を停職6ヶ月の処分にした。

民事訴訟

生徒側は「教諭の『体罰』でPTSDを発症した」など訴え、鴨川市などを相手取り約4800万円の損害賠償を求める訴訟を、千葉地裁木更津支部に提訴した。

2020年9月17日に第1回口頭弁論がおこなわれ、鴨川市は「PTSD発症と、教諭の行為との因果関係は認められない」として争う意向を示した。