三重県立高校いじめ自殺事件(2018年)

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三重県立高校1年だった男子生徒が2018年に自殺し、背後に上級生からの「LINE」でのいじめがあったと指摘された事件。遺族が民事訴訟を起こしたが、原告である遺族の死去で訴訟終結となった。

経過

三重県立高校1年だった男子生徒は2018年8月に自殺した。

生徒の死亡後の2018年8月末、「子どものスマホで、LINEにいじめが疑われるような書き込みがあったことに気づいた」と、保護者が学校に連絡して発覚した。

当該生徒は所属していた部活動で、上級生3人と同級生1人の計4人の生徒から、部活動中にきつい言葉を浴びせられながら雑用を押しつけられる、体をたたかれる、LINEに「カス」「いらんわ」などと悪口を書かれる、などのいじめを受けていたとされる。

第三者委員会

三重県教育委員会は2018年11月、第三者委員会を設置して調査した。2020年にまとまった報告書では、上級生3人と同級生1人による7件のいじめを認定し、うち6件については自殺との因果関係を認定した。

しかし遺族側が「調査方法が十分ではない」と訴え、再調査を要望した。

その後改めて、三重県の再調査委員会が設置された。2022年3月にまとまった再調査報告書では、上級生3人と同級生1人をいじめ加害者だと特定した上で、この4人による「LINEに『カス』『いらんわ』などと書き込まれたこと」などの6件の行為をいじめと認定し、、いじめと自殺との間に因果関係があると判断した。

民事訴訟

遺族は2021年8月、加害者とされる元生徒4人と三重県を相手取り、約7400万円の損害賠償を求めて津地裁に提訴した。三重県の責任については、「生徒が顧問教員にいじめを相談したにもかかわらず、対応しなかった」と訴えた。

三重県は「顧問教諭は、生徒の自殺を予見できなかった」「生徒と相談する準備も進めていた」などと主張して、請求棄却を求めて争う姿勢を示していた。

しかし原告は、訴訟が津地裁で進行中の2022年12月に死去した。裁判を引き継ぐ人がいなかったことから、津地裁は裁判取り下げの指示を出し、2023年6月15日付で訴訟が終結した。

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