堺市立小学校・担任教諭の児童いじめ事件

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大阪府堺市立日置荘小学校で1996年、3年生担任の女性教諭が、担任クラスの特定の児童にいじめを繰り返した事件。

経過

大阪府堺市立日置荘小学校3年の男子児童は1996年4月下旬、自宅近くの溝に落ちて頭を4針縫うけがを負った。児童は治療を受け、翌日頭に防護ネットをかぶって登校した。

その様子を見た担任の女性教諭(48)は授業中、この児童を馬鹿にするように「帰り道、溝にはまってあいたたた」などと節を付けて歌った。その後もこの教諭は児童に対して「金魚のフン」「タコ」などと暴言を繰り返すいじめ行為をおこなった。児童数人も教諭のまねをしていじめに加勢したという。

教諭のいじめ行為により、児童は激しい夜泣きをするなど精神状態が不安定になった。児童の保護者は同年5月下旬になり、同級生の保護者を通じて事実関係を知り、学校側に抗議して事件が発覚した。

該当教諭は教職20年以上のベテランで、体育教育が専門だった。事件のあった日置荘小学校には1996年度に転任したばかりだった。この事件のほかにも、体育の授業中に手を痛めた児童が、教諭を恐れて言い出せなかったことがあったなどの事件がクラスで起こっていた。

学校側は1996年6月1日、保護者会を開いて事情を説明した。その場で該当教諭は事実関係を否定したという。しかし保護者を通じて教諭の発言を知ったクラスの複数の児童らは「先生は嘘つきや」と言った。

学校側は1996年6月4日、事件は「大した問題ではない」などとして堺市教育委員会に報告していたことも判明している。

堺市教育委員会は1996年6月以降、該当教諭を長期研修措置にした。

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