教職員・保護者の反応
報道によると、学校関係者は地震や吉村市長ツイッターに対して、以下のような反応を示したという。
北区のある小学校長は、児童の登校後、すぐに休校を決断した。「泣きながら登校した児童もおり、余震があればパニックになりかねない」との思いがあった。保護者には一斉メールで連絡し、午前11時までにほぼ全ての児童が帰宅した。
淀川区の小学校では地震発生時、児童のほとんどが登校途中だった。校長は「このまま帰宅させれば余震などの危険を伴う恐れがある」と判断、児童を校内で待機させた。市長のツイッターを見て児童を迎えに来た保護者がいたこともあり、午前10時半ごろ、休校を決めたという。
一方、西成区の小学校では1限目から通常通り授業を実施した。教頭は「余震の危険がある中で子どもを帰し、一人で被災させる方が怖い。そんな大事なことをツイッターでつぶやかれても常にフォローしているわけではない」と戸惑いを隠さなかった。
毎日新聞2018年6月21日『地震 大阪震度6弱 大阪市、割れた休校判断 市長「全校で」短文投稿、混乱』)
地震の影響はないと判断して授業を続けていた中学校の校長は「いつ帰ってくるのかと保護者から問い合わせもあり、混乱した」と明かす。ある小学校では、市長のツイートとほぼ同時に「通常通り」とメールで保護者に知らせたため、学校に子どもを迎えに行くか迷う保護者がいたという。
朝日新聞2018年6月21日『地震当日、大阪市長「全校休校」ツイート 一部で混乱』
市教委は当初、「休校は各校の判断で」と伝えており、市長の投稿後も授業を続けた学校もあった。同市平野区の市立中学校には投稿を見た保護者から「子供はいつ帰ってくるのか」といった電話が相次ぎ、同校の教員は「指示系統が2つに分かれた形になって困惑した」と振り返る。
日経新聞2018年6月25日『災害時SNS発信で明暗、給水場所拡散、デマ投稿も』
また、大阪市の学校に子どもを通わせている保護者や、大阪市立学校の教職員とみられるツイッターアカウントからは、吉村市長のツイッターで混乱が起きたと訴える声もある。
大阪市長を褒める記事を見つけた。
対応が迅速やとか、学校を休校にする判断が早いとか。学校関係の対応は、うちの近隣では全然学校自体には伝わってなかったっぽいし、子供ら授業受けて帰ってきたし…
tweetしてるだけで、実際に指示が伝わってないのに仕事出来るって。(~_~;)
— あすなろ学童保護者 (@Asunaro_SZK) 2018年6月18日
大阪市内小中学校のPTA保護者です。教育委員会への指示よりも先にtweetされたことで、学校現場は大きく混乱しました。給食が取り止めになったうちの小学校では、保護者待ちのお腹をすかせた児童がまだ少数おります。「基本休校。しかし現場判断に委ねる指示」など、今後の柔軟な対応を望みます。
— ムン青ヒョン 一級建築士 (@aohyon) 2018年6月18日
学校現場には「休校」の指示がきていなかった。
現場を無視し、報道各社に一番に発表し、その後はTwitter。
それが、今の大阪市長。 https://t.co/q0I9Bj4viI— 大阪市立学校教員 (@1s_cmb) 2018年6月18日
現場は何の指示も情報もない中、子どもたちの安全確保を最優先に教職員一同事に当たりました。
そんな中で現場は、市長のTwitter、報道を見て来校する保護者、電話をかけてこられる保護者対応に追われました。市長には、ご自身のツイートがもたらす影響を今一度考えて欲しいです。
— 大阪市立学校教員 (@1s_cmb) 2018年6月18日
避難誘導に集中している教員たちがどうしてTwitter見ている暇があるとお思いなのか。管理職を初め、少し息をついたら市教委のHPを見て、更新が無いために現場に判断を下されたと思っていたというのに。教員委員会が悪い。現場の連携が悪いと仰るのか。
— ないやん (@TaMaNiNe000) 2018年6月21日