大阪府門真市立中学校いじめ自殺事件

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大阪府門真市立中学校3年だった男子生徒が2022年2月に自殺し、背後にいじめがあったと指摘されたた事件。

概要

大阪府門真市立中学校3年だった男子生徒は2022年2月15日、通っていた学習塾に高校合格を報告したのち、自宅で自殺した。

当該生徒については、1年の頃から同級生からいじめを受けていたと、本人および保護者から報告があった。

いじめは1年の頃に始まった。仲間はずれにされたり、SNSで中傷される書き込みが繰り返しあったとされる。

インスタグラムで「死んでみてーや」「そろそろ周りの目に気付こうぜ」など、匿名でのコメントを繰り返し受けた。また1分間に何度も「死んでください」と書き込まれるなどもした。

当該生徒が入っていないLINEのグループでは、当該生徒のことを指すとみられる形で「金魚の糞」などと中傷する書き込みがあった。

生徒は繰り返しいじめ被害を訴えていたが、学校側は対応することはなかったという。

第三者委員会

第三者委員会は2023年12月、調査報告書を公表した。報告書によると、SNSでの書き込み約60件をいじめだと認定した。当該生徒のいないLINEグループでの書き込みもいじめだと認定したとしている。

自殺との因果関係については、「絶望と無念な気持ちを抱えながら死を選択せざるを得なかった」として、いじめと自殺の間に密接な関連があると考えられる」と判断した。

学校側の対応についても、生徒本人や保護者からの訴えがあったにもかかわらず、組織的な対応をしなかったことで疎外感を強めたとして、対応の不適切さを認定した。

生徒の保護者と代理人弁護士は、事件から2年の節目ともなる2024年2月15日に記者会見を開き、事実関係を公表した。

門真市教育委員会は2024年3月19日に記者会見を開き、生徒へのいじめがあったことを認めた。その上で、いじめの認知やその後の学校側の対応などについて、適切ではなかったことを認めて謝罪した。

民事訴訟

遺族は2024年8月5日付で、「生徒の自殺はいじめが原因」「学校側は適切な対応を怠った」として、門真市と加害生徒11人を相手取り、損害賠償(金額非公表)を求める民事訴訟を大阪地裁に提訴した。

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