「体罰」・対生徒暴力事件関連年表(2022年)

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いわゆる「体罰」事件や、教師による対生徒暴力事件について、関連する出来事を年表形式でまとめています。

~1979年) – (1980~89年) – (1990~99年) – (2000~09年) – (2010~14年) – (2015~19年) – (2020年) – (2021年) – (2022年) – (2023年) – (2024年

2022年

2022年2月

2022年2月22日 兵庫県教育委員会は、「体罰」での教諭の懲戒処分を発表。▼「顧問を務める剣道部で部員を竹刀で殴り、暴言を繰り返した」などとして、姫路市内の県立高校教諭を停職1ヶ月の懲戒処分。▼2016年以降、児童に暴行や暴言を繰り返したとして、姫路市立城陽小学校の女性教諭を言及10分の1の懲戒処分。同校では同時期、別の男性教諭が特別支援学級児童に暴力や虐待を繰り返したとして2021年9月に懲戒免職になっている。

2022年3月

2022年3月4日 日本学生野球協会は同日の審査室会議で、高校野球指導者への処分を審議。指導中に暴力行為があったとして、横浜商業(神奈川県)の監督・大商大高校(大阪府)の監督をそれぞれ謹慎処分。

2022年3月8日 兵庫県教育委員会は、「担任クラスの児童をたたくなど不適切指導を繰り返した」として、兵庫県立赤穂特別支援学校の再任用教員を停職1ヶ月の懲戒処分。当該教員は依願退職。

2022年3月25日 福井県池田中学校生徒自殺事件の民事訴訟で、「福井県と池田町は教諭の不適切指導を認め、再発防止策をとる」「池田町は遺族に約5000万円の解決金を支払う」などの内容で和解が成立。

2022年3月25日 横浜市立小学校の男性教諭(46)が2020年度、受け持ちクラスの特定の児童に対し「プリントを配布しない」「給食をわざと少なく盛る」「教室の外に連れ出して吊し上げる」などの行為を繰り返したとして、横浜市教育委員会は同日付で、教諭を懲戒免職処分にした。教諭の行為は「心理的虐待、いじめ」と判断した。

2022年3月25日 横浜市教育委員会は「野球部の指導中、部員に暴力を加える、土下座させるなどの行為を繰り返した」として、横浜市立横浜商業高校の講師で野球部監督(51)を停職6ヶ月の懲戒処分にした。

2022年3月31日 大阪市教育委員会は「2020年度、当時の勤務校で担任クラスの3年女子生徒に対して、『(数日前の修学旅行で部屋割りを勝手に変えてほかの部屋に入り込んでいた)首謀者やろ、認めろ』と詰め寄り、女子生徒が否定すると『体がマヒするくらいどついたろうか。女やから殴らんけどな』『自分は担任やから進路のスポーツ推薦書も何とでもできるんや』などと暴言を吐いて威嚇した。さらにそのことがほかの教師に知られて生徒宅に説明に出向くことになったが、その際に生徒を『こいつ』『クズ』などと暴言を吐いた」などとして、市立中学校の技術科担当の男性教諭(38)=2021年度に別の中学校に異動=を停職3ヶ月の懲戒処分。当該教師は、▼2020年9月にも、担任クラスの別の男子生徒を正座させるなどの「体罰」。▼2019年には技術の授業で、当時2年の男子生徒に「何をもたもたしてるんや。豚の丸焼きにしてやろうか」と暴言を吐いた。ことも発覚。

2022年4月

2022年4月 熊本県の私立秀岳館高校サッカー部コーチが、部員に暴行を加えたとする動画がネット上にアップされる。動画の存在を知った学校側は、監督が部の点呼の際に動画をアップした生徒の名前を名指しし「加害者だ」「仲間の弁護士にいえばお前らはただでは済まない」などと恫喝していたことも発覚。その直後、被害生徒やサッカー部のキャプテンが「自分たちが悪かった」などとする別動画を上げる行動。

2022年5月

2022年5月26日 「担任クラスで2021年度、児童を立たせるなどの指導をし、『体罰』ではないかと保護者から苦情が出て調査対象になった。その際に担任クラスのホームルームで、調査対象になったことやその内容を、当該児童を名指しする形で話したことは市教委の規定違反にあたる」として、名古屋市教育委員会は同日付で、市立小学校の女性教諭(59)を減給処分。教諭は「指導に必要だからやった」などとして反省の弁は述べていないという。「体罰」ではないかと指摘された事案については、名古屋市教委は教諭の行為を「配慮を欠いている」としたものの、「体罰」とまでは言えないと結論づけた。

2022年5月26日 「2021年12月、当時勤務していた静岡県磐田市立福田小学校で、児童への指導の際に児童の座っていたイスの背もたれを蹴りつけ、イスごと前に押し出される形になった児童にむち打ち症のケガを負わせた」として、静岡県教育委員会は同日付で、県西部地域の市立小学校に勤務する男性教諭(27)を戒告処分にした。当該教諭は被害者から警察に被害届が出され、傷害容疑で書類送検されたが不起訴処分になったという。

2022年6月

2022年6月7日 「廊下で話しながら教室移動をしていた生徒の集団に対し、静かにするよう口頭注意したが聞かなかったとして、集団の先頭にいた女子生徒を蹴りつけたうえで『叩かれないとわからないのか』と暴言を吐いた」として、長崎県教育委員会は同日付で、諫早市内の県立高校の50代男性教諭を戒告処分。当該教諭は2019年にも、別の男子生徒を平手打ちしたとして研修措置に付されている。

2022年6月8日 私立和歌山南陵高校(和歌山県日高川町)の野球部キャプテンだった元生徒(大阪府在住)が、野球部総監督で学園理事長でもある男性から2021年7月、部の練習メニューをめぐって意見が食い違ったことで約40分間にわたり一方的に罵倒されて適応障害を発症し、退部・転校に追い込まれたとして、学校法人と理事長個人を相手取り損害賠償を求める訴訟を準備していることがわかった。

2022年6月24日 岩手県立不来方高校3年でバレーボール部員だった男子生徒が2018年に自殺した問題で、岩手県教育委員会は同日付で、「生徒に対して不適切な言動を繰り返した」として、当時の顧問教諭を懲戒免職処分。

2022年6月24日 神戸市立六甲アイランド高校1年だった男子生徒が2017年12月、教師からの指導の直後に校舎から飛び降りて重傷を負った問題で、当該元生徒が神戸市に約6000万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴。

2022年6月29日 千葉県警松戸署は同日、「2022年5月、顧問を務めるバレーボール部の指導中に、部員の顔めがけて至近距離からボールを投げつけるなどしてケガをさせた」として、千葉県立松戸高校の男性教諭(50)を傷害容疑で逮捕。容疑を一部否認。同教諭はこの「体罰」を理由に、千葉県教育委員会から2022年6月22日付で戒告処分を受けている。

2022年8月

2022年8月2日 「同年7月25日、千葉県館山市の書道教室で、指導していた小学校6年の男子児童の胸ぐらをつかんで押し倒して蹴るなどの暴行を加え内臓損傷などのケガを負わせた」として、千葉県警館山署は同日、書道教室で指導員見習いとして指導にあたっていた男(23)を傷害容疑で逮捕。

2022年8月5日 大阪市教育委員会は、「2021年度、当時勤務していた小学校で特別支援学級を担当していた際、6年の男子児童が発語困難などの障害を抱えていることを認識しながら「あいさつしろや」「ありがとうぐらい言えや」などと罵倒し、肩を揺さぶるなどの行為を繰り返し、当該児童を不登校に追い込んだ。学校・教育委員会の事情聴取に対しても嘘の内容を話した」として、大阪市立小学校の男性教諭(39)を停職6ヶ月の懲戒処分にした。

2022年8月9日 大阪府泉大津市立中学校で2022年6月、修学旅行中「決まりを守らなかった」として、教諭らが生徒2人を約2時間にわたりバス車内に閉じ込めていたことがわかった。バスは屋外に駐車された状態で、冷房が切られていた。泉大津市教育委員会は「安全配慮を怠った」として校長を厳重注意。

2022年8月25日 「2021年12月下旬、顧問を務めている剣道部の指導中、男子生徒を平手打ちしたり、竹刀で喉を突くなどの暴行を加えた」として、埼玉県警は同日、私立本庄第一中学校(埼玉県本庄市)剣道部顧問の男性教諭(31)を暴行容疑で逮捕。容疑を認めているという。

2022年9月

2022年9月1日 北海道小樽市立潮見台小学校で2022年8月下旬、スクールバスの運転手(70代男性)が、学校敷地内で故意に急ブレーキをかける行為を複数回繰り返し、乗車していた児童が前の座席に体をぶつけ首を痛めるなどのケガを負っていたことがわかった。運転手は「騒ぐ児童を静かにさせるために故意にやった」と話した。小樽市は事件発覚直後に当該運転手を勤務から外し、警察も傷害容疑で事情聴取する方針だとしている。

2022年10月

2022年10月13日 兵庫県姫路市の私立姫路女学院高校は「2022年9月、部活動指導中に、ソフトボール部員の生徒に暴行を加えてケガを負わせた」として、顧問の男性教諭(41)を懲戒解雇処分。

2022年10月24日 熊本市立中学校1年の男子生徒が中学校入学直後の2018年4月半ばに自殺し、同年3月まで在籍していた市立小学校で教諭からの威圧的な指導があったと指摘された問題で、第三者委員会は「教諭が複数の児童に対して暴力や威圧的指導を継続的に繰り返していた」「当該生徒は教諭の行為で抑うつ状態を発症するなどし、自殺の一因となったと考えられる」とする調査報告書をまとめた。

2022年11月

2022年11月3日 福岡市の私立博多高校の剣道部員だった女子生徒が2020年8月、顧問教諭からの暴言や暴力など不適切指導を苦に自殺していたことがわかった。生徒の遺族は学校側の責任を問い提訴の意向を伝えたところ、学校側が和解を申し出て、訴訟外で和解が成立した。

2022年11月9日 北海道倶知安町立小学校で2018~19年、当時低学年だった女子児童に対し、担任の女性教諭が、「頭が良いからっていいと思うな」「泣いても無駄」などの暴言を繰り返し浴びせる、教室の後ろの立たせるなどする、2年だった2019年には給食の時間に児童が食べられない食材を無理やり食べさせるなどの行為を繰り返していたことがわかった。児童は不登校になり、不安神経症と診断された。当該教諭は2020年度に他校に転任したという。

2022年11月9日 福岡県芦屋町立小学校で2022年5月、5年の男子児童が体育の授業中に担任教諭から大声で暴言を浴びせられる・体を引っぱられるなどの不適切指導を受け、登校できない状態になっていることがわかった。児童はPTSDと診断され、オンラインでの個別授業を受けているという。加害教諭は2週間の研修措置ののちに担任に復帰した。

2022年11月9日 東京都教育委員会は、「2021年11月、コロナ禍での給食の『黙食指導』に従わず、休職中に私語を続けていたとして、担任クラスの児童の机を廊下に出し、2週間以上にわたって教室に戻るのを禁じた」という不適切指導をおこなったとして、区立小学校の男性教諭(33)を言及10分の1・1ヶ月の懲戒処分。当該校はオープンスペース型教室で、児童は教室スペース外の廊下で授業を受けていた。

2022年11月11日 大阪産業大学附属高校(大阪市城東区)の野球部監督が、野球部の指導中に、部員に平手打ちをする暴力行為をしたとして、学校側が2022年9月以降の指導を自粛させていることがわかった。監督は事実関係を認めた上で「指導の一環」と主張した。監督は同校OBで、元プロ野球選手。野球部員や保護者によると、監督は「おまえは頭に障害があるからミスをする」などと暴言を吐いたり、無視したりするなどのパワハラ行為もおこなっていたと訴え、学校側は調査を進めるとしている。

2022年11月21日 大阪府立支援学校で2020年10月、小学部の女性教諭(20代)が、「1年の児童が、席を外している間に教諭の給食を勝手に食べた」として、「ぼくは先生の給食を勝手に取って食べました。反省しています」と手書きした紙を児童の背中に貼り、校内を歩かせていたとして、2022年9月に訓告処分を受けていたことがわかった。教諭は処分直後に依願退職した。

2022年11月30日 山形市内の山形県立高校のバスケットボール部員の女子生徒が「部活動の外部コーチから、身長が低かったことを理由に、暴言や理不尽な指示を受ける、体調不良に陥っても放置されるなどのパワハラを繰り返し受け、自律神経失調症を発症したた」「コーチの行為が引き金となって、部員からのいじめにつながった」と訴え、山形県を相手取り約330万円の損害賠償を求める訴訟を、山形地裁に提訴した。

2022年12月

2022年12月2日 熊本市立中学校1年の男子生徒が自殺し、小学校6年時の担任教諭の不適切指導が指摘された問題で、熊本市教委は同日付で、「同校在職中の2014年度~2018年度、多くの児童や同僚教職員に対して不適切行為を繰り返した」として、担任だった男性教諭(60)=2022年度時点では別の小学校に異動=を懲戒免職処分。児童に暴力を加える、暴言を吐く、緘黙傾向にある児童に無理やり大声を出させようとする、同僚教職員への威圧的な言動で病気休暇に追い込む、など42件が処分対象になった。

2022年12月7日 静岡県立高校に通っていた女子生徒が2016年、男性教諭から執拗に罵倒を受けて自殺未遂に追い込まれた事件で、被害者が静岡県と教諭を相手取って損害賠償を求めた民事訴訟で、東京高裁は一審に引き続き原告側請求を棄却。

2022年12月14日 長崎市の私立瓊浦高校で、バドミントン部監督が、部活動指導中に日常的に暴行を繰り返していると週刊誌報道される。同校バトミントン部は2022年度インターハイ日本一になるなどしているとされる。

2022年12月29日 千葉県柏市立中学校の特別支援学級で2021~22年度、担任の女性教諭が日常的に威圧的な指導を繰り返し、生徒2人が恐怖感で登校できない状態になっていたことがわかった。

 

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