「体罰」・対生徒暴力事件関連年表(2010~14年)

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いわゆる「体罰」事件や、教師による対生徒暴力事件について、関連する出来事を年表形式でまとめています。

~1979年) – (1980~89年) – (1990~99年) – (2000~09年) – (2010~14年) – (2015~19年) – (2020年) – (2021年) – (2022年) – (2023年) – (2024年

2010年代前半(2010~14年)

2010年

2010年1月 「2007年7月、空手道部の練習中に事故に遭った生徒を放置しただけでなく、練習続行を強要したり病院受診を申し出た生徒に暴行を加えるなどした。生徒は倒れて意識不明になり後遺症が残った」として、熊本県の私立開新高校の空手道部顧問教諭に対し、熊本簡裁が業務上過失傷害で罰金50万円の略式命令。暴行容疑については起訴猶予となり、検察審査会に不起訴不当申立をおこなったが、不起訴不当議決を経て再捜査がおこなわれたものの再び不起訴に。

2010年2月27日 「2010年1月、修学旅行先の北海道の宿舎で、禁止されているゲームなどを持ち込んだとして、教諭2人が生徒を殴る蹴る・丸刈りにする・没収したゲームの麻雀牌を入れたみそ汁を飲ませるなどの暴力行為を加えた」として、学校法人法政大学は同日付で、法政大学高校(東京都三鷹市)の教諭2人を懲戒免職。管理責任として校長・副校長・大学総長・高校担当の学校法人理事も減給処分。

2010年3月8日 長崎県西海市立中学校で同年2月にあった「体罰」事件で肋骨骨折などのケガを負った生徒と保護者に対し、校長が「事を荒立てたくないので打撲ということにしてくれないか」と保護者に打診していたことが発覚。

2010年3月23日 千葉市立みつわ台中学校の保健体育科担当の男性教諭が、、「バレーボール部の指導中、生徒に暴行を加えて大けがをさせた」として傷害罪で懲役1年6月(執行猶予3年)の有罪判決が確定し、同日付で失職。2009年3月8日、「返事が小さかった」として部員の男子生徒を殴り、倒れ込んだところを蹴りつけるなどして重傷を負わせた。

2010年4月8日 熊本市内の私立高校で、女子生徒が学年担当の女性教諭から「服装が乱れている」として殴られ鼓膜損傷のケガ。被害生徒がその後適応障害を発症し2010年6月に転校。

2010年5月27日 茨城県立土浦湖北高校で女子バレーボール部顧問を務める男性教諭が、部活動指導中に部員に足蹴りなどをして骨折などのケガをさせる。2010年6月24日付で停職12ヶ月の懲戒処分。

2010年6月11日 福岡県立北九州高校で、2年男子生徒が担任教諭から殴られ歯を折るケガを負う。

2010年6月24日 横浜市立山内中学校(青葉区)の理科担当の男性教諭(50)が、1年の授業中、「植物の光合成と呼吸の説明」と称して、1人の男子生徒を前に立たせ、生徒の口と鼻を数十秒にわたってふさいで失神させる。横浜市教育委員会は同年9月30日付で教諭を戒告処分。

2010年7月 長崎市立東長崎中学校の男性教諭(38)が、2年の男子生徒が、「校内でお菓子を食べていた」などとしてから約20分にわたって暴行を加え、また「ほかに食べていた生徒がいるだろう」と同級生の名前をいうよう恫喝した。被害生徒は頸椎などを痛めるケガを負った。長崎県教委は2010年11月9日付で当該教諭を戒告処分。

2010年7月21日 滋賀県教育委員会、滋賀県立野洲養護学校の教諭4人が特定の男子生徒へのいじめ行為を繰り返したとして、いずれも停職1ヶ月の懲戒処分。当該教員は処分に不服を訴える。

2010年7月23日 福島県教育委員会は同日付で、「勤務先の小学校で女子児童をたたいた」として暴行容疑で逮捕され罰金の略式命令が確定した、会津美里町立小学校の男性教諭(46)を停職6ヶ月の懲戒処分にしました。同教諭は同日付で依願退職。

2010年8月17日 京都府京田辺市立田辺中学校の男性教諭(55)が少なくとも2010年4月頃より複数回にわたり、顧問を務めるソフトボール部の指導中に生徒に暴力を加えたり「死ね」などの暴言を繰り返していたことが明らかになった。当該教諭は人権教育主任も務めていた。

2010年9月 大阪府岸和田市の私立近畿大学泉州高校で女子バレー部監督を務める男性教諭が、部活動指導中に生徒に暴行を日常的に繰り返していたことが指摘される。当該教諭はかつて京都市立高校教諭だったが、バレーボール部指導での暴力が問題となり2007年に依願退職した前歴がある。

2010年9月 岡山県真庭市内の岡山県立高校の男性教諭(25)が担任クラスの男子生徒に対し、夏休みの宿題を出さなかったとして「殺すぞ」「まだ生きていたのか」などと暴言を繰り返した。

2010年9月15日 宮城県教育委員会は、「2010年4月16日の授業中、担任する4年生のクラスで、私語が騒がしいとして男子児童の髪の毛をつかんで振り回すなどした」として、大崎地区の公立小学校男性教諭(44)を戒告処分。

2010年10月 広島県福山市立小学校で5年生を担任する男性教諭が同年10月の1週間にわたり、1人の男子児童に対して後ろ向きで授業を受けるように命じる・児童をベランダに放り出して給食を食べさせるなどしていたことが発覚。

2010年10月5日 千葉県成田市立西中学校で10月15日、男性教諭(50)が担任クラスの2年生の男子生徒を足払いで倒すなどの暴行を加え、頭蓋骨亀裂骨折や硬膜外血腫などの重傷を負わせる。

2010年10月8日 千葉県大網白里町立中学校でバレーボール部顧問を務めている男性教諭(46)が部活動指導中、部員の女子生徒から「部活動で使用する配付物にミスがあった」と指摘されたことに逆上して、生徒を突き飛ばして倒し、髪の毛をつかんで立たせるなどの暴力行為を加える。

2010年10月24日 愛媛県警は、「2010年9月、登校指導中に服装が乱れているとして女子生徒を平手打ちした。さらにその日の夜、同じ生徒に対して車で家まで送るとして、車の中で体を触るなどした」として、松山市立北中学校の男性教諭を暴行と県青少年保護条例違反の容疑で逮捕。

2010年10月25日 北海道音更町立中学校の柔道部顧問教諭(40)が部活動指導中に部員に「ウサギ跳び」を指示し、生徒が疑問を出すと逆上して蹴りつけた。

2010年10月30日 広島県福山市立小学校で5年生を担任する男性教諭が2010年9月、1週間にわたり、1人の男子児童に対して後ろ向きで授業を受けるように命じるなどしていたことが報じられる。

2010年11月2日 熊本県教育委員会は同日付で「2010年7月、補習授業を欠席した生徒への指導と称して頭突きをした」として、八代市の熊本県立高校教諭(49)を減給処分にした。手を出せば「体罰」になるから頭突きをしたと話したという。

2010年11月17日 千葉県教育委員会は、「2010年10月5日、担任を務める2年生のクラスで男子生徒に足払いをかけて床に押しつけるなどの暴行を加え、頭蓋骨亀裂骨折や硬膜外血腫などのケガを負わせた」として、千葉県成田市立西中学校の男性教諭を停職3ヶ月の懲戒処分。

2010年11月24日 愛媛県警松山東署は、「同年9月、登校してきた吹奏楽部の女子生徒に対して、校則違反だと平手打ちした。同日夜には同じ生徒を自宅に送り届けるとして車に乗せて体を触った」として、愛媛県松山市立中学校教諭(39)を暴行と県青少年保護条例違反の容疑で逮捕。同教諭は2011年1月17日付で懲戒免職。

2010年11月24日 福井市立中学校教諭による生徒への暴行事件に関連して、被害者側に支払った損害賠償金相当額について、福井市と保険契約を結び賠償金の一部を負担した保険会社が加害教諭に返還を求めていた問題で、加害教諭が約400万円を保険会社に返済する内容での調停が武生簡裁で成立。

2010年12月8日 東京都江戸川区立小学校の男性教諭(35)が、担任クラスの児童に暴行やわいせつ行為を繰り返したと指摘される。警視庁が同日までに教諭を逮捕。教諭は「ヘッドロックをしたが体は触っていない」とした。

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2011年

2011年1月19日 札幌市教育委員会は、▼2010年8月のソフトテニス部の指導中、1年の男子部員が練習中に誤って校舎のガラス窓を割ったことに激高して胸ぐらをつかむなどした。▼教諭は当該生徒の学級担任でもあり、その後も生徒に対して、学級活動中に「クラスに必要ないやつがいる。出ていけ」などと暴言を吐くなどいじめ行為を繰り返した。――として、札幌市立上野幌かみのっぽろ中学校のソフトテニス部顧問の男性教諭を減給処分。

2011年1月21日 奈良市立小学校の特別支援学級に在籍する男子児童の母親が、「2010年5月、子どもが担任教師から暴行・虐待行為を受けた。抗議自殺を図る」と訴え、子どもを連れて奈良市役所屋上に入り込んだとして110番通報があった。警察が出動して母親と児童を保護。奈良市教委は2011年12月までに、加害教諭の行為を「行き過ぎた指導」として「体罰」でも暴力でもないと結論づける報告をおこなった。しかしその後、2013年に「体罰」だと認定。

2011年2月 青森市立三内中学校の保健体育科担当の女性教諭が、「授業に遅刻した」として女子生徒3人に対しスクワット百回の罰を命じる罰を科していたことが発覚。青森市教委は「体罰」と判断。当該教諭は2010年12月、保健体育科の2学期末試験で「チャイム前に着席できないで指導されている人がいます。誰ですか?」「服装を守らずに授業を受けて減点されている人がいます。誰ですか?」と生徒の個人名を書かせるような不適切出題をおこなったこともあわせて発覚。

2011年3月 岩手大学野球部部長兼監督の准教授が、野球部指導の際に部員に暴力行為を繰り返していたことが発覚。

2011年3月5日 「明徳義塾高校(高知県)のバスケットボール部で2007年、部員に暴行を加えた」として暴行罪に問われた元監督で同校職員の男性(54)に対し、高知地裁が無罪判決を言い渡した。日常的な暴行があったことは認めながら、刑事事件として立件された事件については発生状況に疑いが残ると判断。元監督は公判で、暴力を伴う指導を日常的におこなっていたことを認めた一方で、立件された事件については「被害者とされる生徒が主張した事件現場は、当時女子更衣室として使用されていたため、入室できない状況だった」「被害者とされる生徒と保護者が、レギュラーになれなかったことなどへの腹いせ・逆恨みで事件をでっちあげた」として無罪を主張していた。

2011年3月14日 「担任クラスの生徒に暴力を加えけがをさせた」として傷害罪に問われた福岡県立北九州高校の男性教諭(48)に対し、福岡地裁小倉支部は同日付で、罰金50万円の判決。

2011年3月24日 「勤務していた福岡市立小学校で2009年10月、5年の男子児童を平手打ちし鼓膜損傷のけがを負わせた」として傷害容疑に問われた男性教諭(28)に対し、福岡地裁は同日付で罰金30万円の判決。

2011年5月 滋賀県大津市立志賀中学校で難聴学級(特別支援学級)を担任していた男性臨時講師が、受け持ちクラスの女子生徒に日常的に「体罰」を繰り返していたことが発覚。

2011年5月20日 鹿児島市内の鹿児島県立高校で2010年12月、教諭3人が当時3年生だった男子生徒に対して校内での窃盗の疑いをかけ、「無実を証明するには脱ぐしかない」などとして生徒に服を脱いで下着一枚になることを強要していたと新聞報道される。

2011年5月23日 群馬県教育委員会、「少なくとも2009年以降、顧問を務める水球部で指導中に暴力行為を繰り返していた」として、群馬県立前橋商業高校の男性教諭を同日付で停職3ヶ月の懲戒処分。

2011年7月25日 香川県高松市立中学校在学中に教諭から暴行を受けたとして元生徒が高松市を相手取り訴えていた訴訟で、高松市は同日、暴行の一部を認め33万円の賠償を認めた二審高松高裁判決を受け入れて上告しないことを決める。その後判決が確定。

2011年8月4日 大阪信愛女学院高校(大阪市城東区)で2009年、女子バスケットボール部の部活動の遠征先で3年生の女子生徒の手を蹴りつけ全治246日の重傷を負わせたとして、当時顧問だった元教諭(35)に対し、大阪地裁は8月4日、懲役10月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の有罪判決。

2011年8月9日 大阪府堺市立津久野中学校で2005年、生徒に暴行を加えてけがをさせた男性教諭(停職3ヶ月の懲戒処分を受けた直後に依願退職)について、堺市から当該者に対して生徒への賠償金相当額約131万円の求償を求めた訴訟で、大阪地裁堺支部は、堺市の請求を認めて当該者に全額を支払うよう命じる判決。被害生徒側が2007年に堺市と元教諭を相手取って提訴し、堺市の賠償責任を認める判決が2008年9月に確定していた。そのことを受け堺市が2010年3月に提訴していた。

2011年10月19日 滋賀県警大津北署は同日、担任クラスの生徒に繰り返し暴行を加えケガをさせたとして、滋賀県大津市立中学校の難聴学級担任だった男性講師(25)を傷害と暴行の容疑で逮捕。

2011年12月27日 「横浜市立奈良中学校で2004年12月、柔道部顧問だった顧問教諭から指導を装って投げ技を繰り返し受け、急性硬膜下血腫などの重傷を負い高次脳機能障害などの後遺症が残った」として、当時同校3年だった被害生徒が神奈川県・横浜市および教諭個人を相手取り計約1億8600万円の損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁は、教諭の行為とけがとの因果関係を認め神奈川県・横浜市計8900万円の損害賠償を命じる判決。

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2012年

2012年2月6日 大阪府で検討されている「教育基本条例」案で、「有形力の行使」を認めるという条文が載っていることを指摘される。

2012年5月20日 「子どもの耐性をいかに培うか」という趣旨の東京都主催の集会で、パネリストとして登壇した石原慎太郎東京都知事が、「子どもを育てるためには体罰が不可欠だ」と「体罰」肯定発言。また同じ集会でパネリストとして登壇した戸塚宏・戸塚ヨットスクール校長は「(戸塚ヨットスクール事件での傷害致死罪は)おかしいと思っている。医者の誤診だ」「朝日新聞を襲撃して燃やしちまったら、日本はよくなりますよ」「教育というのは男がやるべきことであって、女が口をだしてはいかん」「文部省(文科省)の役人を全部首にしようやないか」などと暴言。

2012年6月20日 愛知県教育委員会が児童・生徒への「体罰」事案について、過去5年間に発覚した事件は訓告処分として処理し、懲戒処分にしたのは1件もなかったことが判明。中には骨折や生徒の鼓膜を破るなどの事例もあったとされる。

2012年7月12日 秋田県教育委員会は同日付で、「同年6月の図工の授業中、児童の態度が気に入らなかったとして教室外に連れ出し暴行を加えた」として、羽後町立小学校の男性教諭(46)を減給処分。

2012年7月13日 担任していた特別支援学級で、授業中に解答を間違えると頭をおさつけたりげんこつでたたくなどの行為や、給食を食べるのが遅かったとしてカッターナイフの刃を出し「これでお腹を切って給食を入れたほうが早いんちゃうか」と脅すなどしたとして、神戸市教育委員会は同日付で、神戸市立渦が森小学校の男性教諭を懲戒免職処分。

2012年7月25日 埼玉県立三郷特別支援学校で小学部低学年を担任していた女性教諭が、複数の児童に「体罰」や暴言を繰り返したとして、埼玉県教育委員会は同日付で教諭を減給処分。

2012年7月31日 長崎県北松浦郡佐々町立佐々中学校で、夏休み中の登校日の際、1人の女子生徒に対して「前髪が長すぎる」として、教諭は「切ってから帰るように」と指導し、生徒に前髪を自ら切らせていたことがわかった。

2012年8月16日 「2012年7月、制服のシャツが出ていたとして1年男子生徒を殴りケガを負わせた」として、大阪府警は、大阪市立我孫子中学校の男性教諭(当時58歳)を傷害容疑で逮捕。

2012年8月17日 「受け持ちの児童に対して、ペンの先で手を突く・机を蹴って威嚇するなどの暴力行為を繰り返していた」として、愛知県教育委員会は同日付で、豊橋市立小学校で来日外国人児童向けの日本語教室を担当する男性教諭を戒告処分。当該教諭は2017年度、担任クラスでの暴力や威圧的指導が問題となり停職6ヶ月の懲戒処分を受け、また刑事事件では有罪となった。

2012年8月17日 「私立大阪商業大学高校(大阪府東大阪市)に柔道特待生として入学した2011年以降、柔道部顧問の男性教諭(25)から羽交い絞めにされたり、柔道着のすそを口に押し込まれたり、首を絞められたりなどの暴行を受けた。被害を訴えて顧問は停職処分になったが、顧問はそのことに逆恨みして報復的な言動をとってきたために体調を崩し、強度のストレスが原因の心身症と診断された。また部員から暴行・いじめを受けたが学校側が放置されたことも重なり、転校を余儀なくされた」として、同日までに暴行容疑で大阪府警布施署に被害届を出していたことがわかった。

2012年9月28日 宮崎県立宮崎商業高校女子柔道部で顧問をつとめる男性教諭が、部員へ日常的に「体罰」・暴行を繰り返しているとして、保護者がこの教諭の免職を求める嘆願書を宮崎県教育委員会に出していたことが報じられた。

2012年10月2日 橋下徹大阪市長、大阪市教育振興基本計画策定有識者会議で、「僕はもみあげつまんで引き上げるくらいはいいと思う」 「胸ぐらつかまれたら放り投げるくらいまではオッケーだとか。けられた痛さを体験しないと過剰になる。けられた痛さ、腹どつかれた痛さがわかれば歯止めになる」「懲戒権について文科省のぬるいガイドライン以上にしっかりと一つの指針はだすべきだ」などと発言して、教師の「体罰」を正当化し、市独自に指針を作って実施すべきという考えを示した。

2012年10月16日 高知市立小学校の保護者が記者会見。2011年度、当時2年だった男子児童が、担任だった女性教諭からいじめを繰り返し受けPTSDを発症したと訴えた。▼授業で映写機を使おうとしたがうまく作動しなかったとして、この男子児童の名前を名指しして「これ○○みたいや」と暴言。▼児童の頭を殴った。児童が「なぜ殴るのか」と抗議すると「うっとうしい。人としてダメ」と怒鳴りながら引きずる。――といった行為があったと訴えた。

2012年12月8日 成蹊大学の空手部で、指導者の同部OBが「練習方針の違いが気に入らなかった」として現役部員の主将に暴行を加える。主将はその直後に蹴り返し、指導者は死亡。

2012年12月18日 愛知県蒲郡市立中学校で、理科担当教諭が1年の理科の実験の授業で、「実験に失敗したら塩酸を飲んでもらう」と発言。濃度35%の塩酸1ミリリットルに水100ミリリットルを加えて希釈した溶液(濃度0.35%)を作り、実験に失敗したとして生徒2人に15ミリリットルずつ飲ませた。

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2013年

2013年1月8日 大阪市立桜宮高校2年の男子生徒が2012年12月23日、所属するバレーボール部顧問教諭からの「体罰」・暴力を苦にして自殺していた事が判明。大阪市教育委員会が同日に記者会見を開いて公表。

2013年1月23日 東京都武蔵野市の私立藤村女子中学校卒業生の女性が、「同校在学中、所属していた柔道部で顧問教師から平手打ちされるなどして鼓膜損傷のケガをした」として、学校側を相手取り東京地裁立川支部に提訴していたことがわかった。

2013年1月25日 愛知県立豊川工業高校の陸上部で少なくとも2009年以降、顧問の男性教諭が、部員をデッキブラシで殴るなど暴力を伴う指導を繰り返していたことが発覚。暴行を苦にして、不登校や退学・転校に追い込まれた元部員も複数いた。

2013年3月14日 長野県教育委員会は同日付で、「2010年の着任以降継続的に、顧問を務めていたバレーボール部で継続的に「体罰」を加えていた」として、岡谷市立岡谷東部中学校の男性教諭(50)を停職4ヶ月の懲戒処分。長野県での「体罰」での懲戒処分としては、この時点では過去最大の内容となっている。

2003年3月18日 埼玉県立三郷特別支援学校で担任クラスの児童への「体罰」・虐待を繰り返したとして、埼玉県警は女性教諭(32)を暴行容疑で書類送検。2013年12月、暴行の事実を認定した上で起訴猶予処分。

2013年3月20日 大分市立中学校の剣道部で外部指導者を務めていた男が、少なくとも2011年頃から部活動中に生徒を殴ったり引きずり回すなどの暴力を加え、複数の部員を転校や退部に追い込んでいたことが報じられる。保護者が抗議しても、コーチは「弟子が師匠に歯向かうことは許されない」などと居直り、一切聞き入れなかった。保護者が暴行の様子の動画を大分市教委に持ち込んで発覚、動画の存在を把握したマスコミが報道した。

2013年3月21日 兵庫県龍野市(現・たつの市)の市立小学校6年だった児童が1994年に自殺した事件で、たつの市教育委員会が当時「事故死」としていた事故報告書を修正し、「体罰」が自殺の原因と認めていたことがわかった。遺族が起こした民事訴訟では、教師の暴力が自殺の原因とする判決が2000年に確定している。しかし報告書は、事件発生から19年間、判決確定から12年間そのままになっていた。

2013年3月22日 東京都墨田区立中学校で2011年、教師からの「体罰」を苦にして生徒3人が区内の別の中学校に転校していたことが報道される。加害教諭は2人で、墨田区教育委員会が2011年12月に文書注意措置。1人は2012年度に他校に異動し、もう一人は2013年3月に定年退職。

2013年3月29日 宮崎県教育委員会は同日付で、「柔道部の指導中、常習的に部員への暴力行為を繰り返した」として、宮崎県立宮崎商業高校の男性教諭を懲戒免職処分。

2013年4月2日 岡山県教育委員会に2013年2月から3月にかけて複数回、岡山県立高校の部活動での「体罰」の匿名告発電話がかかってきた際、応対した職員が、電話機に表示された発信元の番号から発信者の住所氏名を割り出し、当該校に番号の持ち主情報を無断で伝えていたことが新聞報道される。

2013年4月11日 岐阜県警は、「指導する少年サッカーチームで2013年4月4日、生徒を蹴り両手骨折のケガを負わせた」として、元Jリーガーで同チームのコーチ(33)を、4月11日付で傷害容疑で逮捕したと発表。

2013年4月15日 「佐賀県白石町立有明中学校の剣道部顧問教諭(49)が2012年8月23日の部活動指導中、生徒を竹刀で叩くなどして打撲傷を負わせ、急性ストレス反応も発症させた」として、佐賀県警白石署は同日付で、教諭を傷害容疑で佐賀地検武雄支部に書類送検した。

2013年4月26日 大阪市教育委員会は、市立学校(小学校・中学校・高校・特別支援学校459校、計約18万2300人)の児童・生徒を対象にした「体罰」・暴力行為に関するアンケートを発表した。2012年度の1年間で、教師から暴力や暴言を受けたと回答した児童・生徒は5123人にのぼり、全体の約3%に相当することがわかった。

2013年7月25日 大阪市教育委員会は、「大阪市立小学校の校長が2013年、いじめ指導の際に、児童7人の頭をたたいた」として、校長を戒告処分。当該の校長は7月31日付で依願退職した。

2013年8月31日 山形市立中学校の男子バレーボール顧問教諭が、少なくとも2010年頃から部活動指導中、練習でミスをしたなどとして生徒に暴力を加えたり、部員に命じて別の部員をたたくよう命じるなどの行為を繰り返していたことがわかった。

2013年9月2日 「千葉県市川市立小学校3年だった2011年10月に担任教諭から暴行を受け、恐怖感から直後に一時不登校になった」として、男子児童が市に慰謝料1000万円などを求めた市川簡裁の民事調停で、市側が100万円を支払うことで和解が成立した。

2013年9月4日 神奈川県横須賀市立中学校で2012年9月、体育祭の練習で、男性教諭が男子生徒を一方的に突き飛ばして骨折などのケガをさせていたことがわかった。組体操では演技内容の変更の指示が出され、当該生徒は変更後の内容に沿った練習をしていたが、加害教諭が変更内容を知らずに叱責した上、生徒が事情を説明すると逆上して暴行した。市教委は治療費などを生徒側に支払ったが、懲戒処分ではないとして公表していなかった。

2013年9月5日 横浜市立中学校で2012年11月、部活動顧問の男性教諭が部活動指導中に男子生徒を蹴り、膵臓損傷の重傷を負わせていたことが同日までにわかった。市教委と保護者で2013年5月に示談が成立したが、横浜市教委は「常習的ではない」「反省している」などとして教諭をの懲戒処分を見送って文書訓告にとどめ、事実関係の公表もしていなかった。

2013年9月19日 「福岡市立小学校5年だった2009年10月8日、担任だった男性教諭から平手打ちなどを受けて鼓膜損傷のケガを負い、耳鳴りや不安神経症などの後遺障害が残った」として、被害児童と保護者が約1000万円の損害賠償を求めて訴えた訴訟で、福岡地裁は教諭の暴行と一部の症状との因果関係を認め、福岡市に約190万円の損害賠償を命じる判決。

2013年9月 私立浜松日体高校(静岡県浜松市)男子バレーボール部顧問の男性教諭(41)が部員に暴行を加え、その様子がインターネットの告発動画としてアップされた。学校側は当該事案に加え、暴行が日常的だったことを確認し、当該教諭を9月30日付で諭旨退職とした。

2013年10月20日 神奈川県相模原市立相原中学校の柔道部で、部活動を指導する外部指導者から練習中に平手打ちなどの暴力を受けたと、部員らが訴えていることが報じられる。当該校では柔道部員は全員が地域の柔道場にも所属し、大半が柔道場に併設されている寮に住み込んで学校に通学していることが指摘されている。暴力問題を起こした外部指導者はこの柔道場の指導者で、柔道部は名目上校内で活動していることになっているが、普段の練習はこの柔道場でおこなっているという。

2013年10月22日 佐賀県みやき町立中学校の男性教諭が、2年の社会科の授業中、「男子生徒2人が騒がしかった」として椅子を投げつけ、椅子は近くに座っていた別の女子生徒に当たり当該女子生徒にケガをさせた。

2013年11月29日 東京都港区の私立普連土学園高校の剣道部員だった女性(19)が、「在学中の2011年7月、部活動顧問教諭らから暴行を受けて大ケガをし、PTSDも発症した」として、顧問教諭らを刑事告訴し、また教諭や学校側に損害賠償を求める民事訴訟も起こしていたことが報じられる。

2013年12月9日 大阪府警捜査一課は、「指導中に10代女子選手2人に暴行を加えてケガをさせた」として、大阪府泉大津市の「羽衣体操クラブ」代表の女性コーチ(当時42歳)を傷害容疑で書類送検。同コーチは当時、大阪府泉大津市の教育委員を務めていた。

2013年12月12日 大阪市立桜宮高校「体罰」自殺事件(2012年12月発生)で、遺族が大阪市を相手取り約1億6500万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に提訴。

2013年12月17日 「佐賀県唐津市立中学校3年だった2007年5月、校内でのいたずらに関与したと決めつけられて、教諭から大声で恫喝されるなどしたことをきっかけに体調を崩して不登校になり精神症状を発症した」として被害生徒が訴えていた訴訟で、佐賀地裁は唐津市に損害賠償を命じる判決。

2013年12月20日 大阪府教育委員会は、「顧問を務めていたハンドボール部で部員20人に対し、平手打ちや丸刈り強要などを繰り返していた」として、府立高校の男性教諭(51)を停職6ヶ月の懲戒処分。

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2014年

2014年1月7日 大阪市が弁護士に委嘱した市外部監察チームが市立学校で発生した教師の暴力行為(いわゆる「体罰」)に関する事案をまとめた際、一部の学校が事案を隠蔽した疑いがあることが浮上した。少なくとも5校について「軽微だったと判断した」「指導の一環であり体罰ではない」などとして故意に報告しなかったり、調査せずに放置していた疑いなどが浮上している。

2014年1月21日 鹿児島県曽於市立小学校の男性教諭が「剣道スポーツ少年団に所属する児童の下校態度に苦情が寄せられた」として当該団員10人を集め、4年の男子児童1人の頭をたたいた上、教卓の引き出しに片付けていた工作用の刃物で教卓をたたくなど威嚇した。

2014年1月22日 山口県下関市立安岡中学校で2013年12月、サッカー部の外部指導者(60代)が部員に暴行を加えてケガをさせていたことがわかった。指導者は別の中学校で校長を務めた経験がある元教員だという。学校側は事件発覚後、外部指導者を解任した。

2014年1月 埼玉県立三郷特別支援学校で小学部低学年を担任していた女性教諭が担任クラスの複数の児童に虐待行為を繰り返していた問題で、被害児童の1人と母親が埼玉県と当該教諭個人を相手取り、約400万円の損害賠償を求める民事訴訟をさいたま地裁に起こした。

2014年2月5日 愛知県立刈谷工業高校2年だった男子生徒が2011年に自殺した問題で、愛知県の第三者委員会は、所属していた野球部で「体罰」を目撃するなどしたことでうつ病を発症して自殺の一因となったとする報告書をまとめた。本人への直接の暴力は確認されなかったものの、目撃したことが精神的負担になったと指摘。

2014年2月7日 広島県教育委員会は同日付で、生徒や教職員への不適切行為を繰り返したとして、呉市立阿賀中学校の校長を停職2ヶ月の懲戒処分。▼弁当を忘れて校外に昼食を買いに行った生徒への指導として生徒のおにぎりを踏みつける。▼校内放送で原稿がうまく読めなかった女子生徒に草むしりを命じる。▼教職員へのセクハラ行為。▼生徒指導のために男子生徒が呼ばれた際、父親がこの生徒を木刀で殴っているのを目撃しながら、制止しようとした教職員に対し「止めるな。親に任せろ」と命じて暴力を放置。といった行為が指摘された。

2014年2月27日 北海道遠軽町立小学校6年だった児童が自殺したのは担任教師の不適切始動が原因として遺族が訴えた訴訟、札幌高裁は控訴棄却。

2014年3月5日 新潟県立三条東高校(同県三条市)の英語担当の教諭が3、受け持ちの1年の授業中、「予習を忘れた」などとして生徒に土下座を強要。

2014年3月 長崎県諫早市立明峰中学校の教諭2人が、脳性麻痺で右半身が不自由な1年男子生徒に「体罰」を繰り返していたことがわかった。被害生徒は「心因性の痛みで症状が悪化した」と指摘された。

2014年3月 山形市立中学校バレーボール部顧問の男性教諭が少なくとも2010年から13年にかけて、「試合でミスをした」などとして部員の生徒に対して別の生徒をたたくよう命じていた「代理体罰」問題で、山形県教育委員会の幹部が2013年9月、「報道で騒ぎが大きくなった」など責任転嫁の発言を教育委員会定例会でおこなっていたことが発覚。議事録が公表されマスコミ報道されて明らかになる。

2014年3月25日 静岡県浜松市立曳馬中学校に通っていた男子生徒が、「3年だった2013年6月、学年副主任だった男性教諭から暴行や暴言を受け登校が困難になった」として、当該教諭と浜松市を相手取り約300万円の損害賠償を求める訴訟を静岡地裁に提訴。

2014年4月 京都市山科区の市立小学校で1年を担任する女性教諭(20代)が、担任クラスの多動傾向を持つ男子児童の口にテープを貼るなどの指導をおこなった。

2014年5月8日 「東京都武蔵野市の私立藤村女子中学校(中高一貫校)の柔道部員だった2009年当時、顧問からの「体罰」や、実力差のある高校生との練習を強要されるなど不適切指導でケガをした」などとして元生徒が学校側を訴えていた訴訟が、東京地裁立川支部で和解していたことがわかった。学校側は不適切指導を認めて元生徒側に謝罪して解決金180万円を支払い、また校内で顧問に安全講習を受講させる・重大事故時には第三者委員会に諮って評価を受けるなどの再発防止策を取る。

2014年6月13日 京都市伏見区の民営認可保育園「春日野園」で、5歳男児が女性職員から投げられて頭蓋骨陥没骨折のケガを負った。

2014年7月11日 広島県教育委員会は、担任する特別支援学級の児童に包丁を突きつけるなどしたとして、福山市立小学校の男性教諭(59)を停職6ヶ月の懲戒処分。

2014年8月 群馬県の私立前橋育英高校のバスケットボール部元監督(39)が、在任当時の2013年に部員に「体罰」を繰り返したとして停職90日の処分を受けていたことがわかった。元監督は「処分は重すぎる」と不服を申し立てているという。

2014年8月 茨城県かすみがうら市立中学校で、バレーボール部顧問を務めていた男性講師(27)が女子部員7人に「体罰」を繰り返していたことがわかった。

2014年8月 星稜高校(石川県金沢市)の男子生徒が2012年に校舎から転落して死亡したのは、直前に教師から「指導」として暴力を受けてパニック状態になったことが原因として、両親が同日までに、教師と学校法人を相手取り、約1億4000万円の損害賠償を求めて金沢地裁に提訴。

2014年9月 三重県津市立美里中学校に通っていた女子生徒(2014年春卒業)が「所属していたバレーボール部の顧問から暴力や暴言を繰り返し受けて精神的苦痛を受けた」として、顧問教諭個人と津市を相手取り、約550万円の損害賠償を求めて津地裁に民事提訴していたことがわかった。

2014年9月17日 大阪府警堺署は、「2014年6月、床に落としたプリントを乱雑に扱ったように見えたとして、5年男子児童を殴り、はずみで机の角に顔面を強打し、額を切るケガを負わせた」として、堺市立榎小学校で5年担任だった男性教諭(41)=事件後担任を外れ研修措置=を傷害容疑で書類送検した。

2014年10月15日 愛知県で「体罰」事案について、懲戒処分の基準に該当する内容でも「特別の事情」を乱用して懲戒処分を極力避け、口頭注意などの内部処分にとどめていたことがわかった。内部処分では事案があった事実自体が公表されない。

2014年10月17日 神奈川県大和市立小学校の女性教諭が2008年度に児童に暴行を加えながら、保護者から「抗議」として暴力や暴言などを受けて名誉を傷つけられたと主張して保護者を相手取って損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁が教諭の主張を認め、保護者に賠償を命じる判決を出した。

2014年10月 長崎県内の私立高校で理科を担当していた50代の男性教諭が2014年6月10日、授業中に質問に答えられなかった生徒に対して暴力を加えた上「窓から飛び降りろ」などと暴言を吐いていたことが報じられる。

2014年10月27日 「鹿児島県立高校3年だった2010年12月、教師から窃盗犯扱いされて下着一枚で身体検査された」として、被害にあった男性が鹿児島県を相手取り、330万円の損害賠償を求めて鹿児島地裁に提訴していたことが、同日までにわかった。

2014年11月 私立神戸龍谷中学校(兵庫県神戸市中央区)の講師が生徒に正座させるなどの「体罰」を加え、その様子を自身のfacebookに写真付きでアップしていたことがわかった。

2014年11月11日 奈良市立小学校の特別支援学級に在籍していた元児童が2010年5月、当時担任だった教諭から暴行を受けた問題で、奈良市が謝罪して賠償金50万円を支払う内容の民事調停が成立。奈良市教委は当初は「体罰」だと認定していなかったが、その後奈良地検が「暴行があった」と判断した上で教諭を起訴猶予処分にしたことを受け、奈良市教委は2013年11月に「体罰」と認定した。

2014年12月24日 茨城県高萩市立小学校の特別支援学級担任の女性教諭(48)が、受け持ちの児童に対して、平手打ちしたり髪を引っ張ってひきずり回すなどの暴力行為を数年にわたって繰り返していたうえ、口止めを図っていたことが発覚。

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