いじめ事件関連年表(2000~09年)

いじめ事件に関する出来事を年表形式でまとめています。

1979年以前) – (1980~89年) – (1990~99年) – (2000~09年) – (2010年~

2000年代

2000年

2000年7月26日 埼玉県川口市立芝中学校1年の男子生徒が「HELP」と書いたメモを残し自殺。この生徒へ同級生9人がいじめを加えていたことが発覚。

2001年

2001年1月13日 佐賀県小城郡内の公立小学校で、同校教諭が「6年生の息子へのいじめを訴えた保護者を中傷した」として、同日までに名誉毀損容疑で書類送検されていたことがわかった。教諭は児童の5年時の担任で、2000年6月におこなわれた職員会議でいじめが議題になった際「いじめはなかった。この保護者は変わった考え方を持っている」と発言した。発言を知った保護者が刑事告訴した。在籍教員への聴き取りの結果、発言そのものはあったとしながら、学校側は「名誉毀損にはあたらないと考えている」とした。

2001年1月16日 神奈川県津久井町立中野中学校2年男子生徒がいじめを受け1996年7月に自殺した事件の民事訴訟、横浜地裁は学校側の予見可能性を認め津久井町と神奈川県に賠償命令。いじめで自殺の予見可能性を認める判決が出されたのは初めてだとされる

2001年3月7日 埼玉県坂戸市で、いじめ加害者と名指しされた市立小学校6年女子児童の父親が、被害を訴えた同級生児童の自宅に押しかけて玄関ドアを木刀でたたき割る。埼玉県警西入間署が父親を現行犯逮捕。

2002年

2002年1月28日 鹿児島県知覧町立知覧中学校3年男子生徒いじめ自殺事件(1996年9月)の民事訴訟、鹿児島地裁は知覧町と加害生徒5人に約4483万円の損害賠償を命じる判決(一審判決が確定)。

2003年

2003年7月13日 福井県福井市の住宅街で爆発事件があり男性(当時33歳)が重傷。この男性は「いじめの報復」として元同級生宅に自作爆弾を仕掛けようとした際に誤って暴発させ自らがけがをしたことが判明した。

2003年10月 福岡市立小学校で4年生を担任していた教諭・林田真二が同年5月、家庭訪問の際にクラスの特定の児童が外国にルーツがあることを知り、その翌日から児童に人種差別的ないじめを繰り返してPTSDに追い込んだとして、被害児童の両親が提訴。

2004年

2004年6月 富山市立奥田中学校1年だった女子生徒が1988年12月、同級生6人の実名を名指ししていじめを訴える遺書を残して自殺した事件で、「生徒への学習権の侵害」「学校・教育委員会は事故報告などの義務を履行しなかった」などとして両親が訴えた民事訴訟で、最高裁は両親の上告を不受理。自殺の主な原因はいじめと認定したものの、学校側の対応を不適切とはしなかった一審・二審判決が確定。

2004年11月30日 福岡県城島町立城島中学校3年男子生徒いじめ自殺事件(1996年1月発生)の訴訟で、最高裁は遺族の上告を棄却。いじめと自殺との因果関係は認めたものの、学校側の配慮義務は認めなかった二審福岡高裁判決が確定。

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2005年

2005年4月15日 「埼玉県大宮市立小学校5年だった1992年、担任教諭からいじめを受けその後PTSDを発症した」として被害者が訴えた訴訟で、さいたま地裁は教諭のいじめを認定し、さいたま市(大宮市から合併で移行)に100万円の損害賠償を命じる判決。

2005年5月1日 埼玉県川口市立芝中学校いじめ自殺事件(2000年)の民事訴訟で、さいたま地裁は生徒間の悪ふざけにすぎない」と判断し、遺族側の訴えを棄却。

2005年6月10日 山口県立光高校3年の男子生徒が、いじめへの報復として教室に爆発物を投げ入れる事件が発生。

2005年6月13日 山口県下関市立川中中学校3年の女子生徒が2005年4月に自殺した事件で、この生徒が生前にいじめを苦にして自殺を考えていたことを示唆するようなメモが発見され、遺族はメモを公表。

2005年9月29日 栃木県鹿沼市立北犬飼中学校3年の男子生徒のいじめ自殺事件(1999年11月)の訴訟で、宇都宮地裁はいじめの事実を認定して加害者に240万円の賠償を命じる判決。しかし市・県の責任は認めず、いじめと自殺との因果関係も否定。両親は控訴。

2005年12月5日 長野県丸子実業高校1年の生徒が自宅で自殺。所属していたバレーボール部で上級生からのいじめがあり抑うつ状態になっていた。

2006年

2006年1月 大学祭実行委員会の活動で知り合った学生に対し、暴力や恐喝・ショッピングセンターで下着一枚で走るよう強要・加害者が関わっていた学生団体事務所に呼び出し暴力団事務所かのように装って監禁するなど悪質ないじめを繰り返したとして、和歌山大学の学生3人を逮捕。加害者にはいずれも有罪判決が確定。

2006年5月7日 山形県の民家に近所の男性(当時24歳)が侵入し、この家の長男(当時27歳)など一家3人を殺傷。男性は長男と年齢が近く幼なじみだったが、幼少時に長男から性的いじめを受けPTSD様の症状を発症したことなどで報復を図ったことが犯行動機となったとされている。

2006年8月17日 愛媛県今治市立中学校1年の男子生徒が同級生からのいじめを訴える内容の遺書を残して自殺。同級生が心ない言葉を浴びせるなどのいじめが小学生時代から続いていたという。

2006年10月1日 北海道滝川市立江部乙小学校6年の女子児童が2005年9月、いじめを苦にする遺書を残して自殺を図り、2006年1月に死亡していたことが一部マスコミで報じられる。他紙の後追い取材の中で教育委員会の対応が世論の強い反発を受ける形となり、大事件として連日大きく報道されるに至った。

2006年10月13日 福岡県筑前町立三輪中学校2年の男子生徒が同級生からのいじめを苦にして自殺。2年学年主任で、自殺した生徒の1年時の学級担任でもあった教諭・田村伸一が、いじめを煽るような言動を繰り返していたことが発覚して問題化。

2006年10月以降、北海道滝川市立小学校いじめ自殺事件や福岡県のいじめ自殺事件が相次いで報じられたことで、いじめ問題が大きく報道されるようになる。

2006年10月 兵庫県立神戸高校の軟式テニス部で2005年、当時2年の男子生徒に対して集団いじめがあり、被害者が後遺症を発症していたことが発覚。

2006年10月31日 長野県丸子実業高校のバレーボール部員だった男子生徒が2005年に自殺した問題で、いじめに加担しているとされた上級生や、バレーボール部顧問教諭、部員らが連名で、「いじめはでっちあげ。虚偽の内容をマスコミに吹聴されたこと・嫌がらせの電話やファックスが顧問教諭宅に着信したこと・嘘のいじめや暴行事件をでっちあげられて警察の取り調べを受けたことなどの一連の行為で精神的苦痛を受け、部活動にも悪影響を受けた」として、遺族を逆提訴。

2006年11月 文部科学省、いじめが社会問題化したことに伴い、直近10年間の児童・生徒の自殺事案について再調査。自殺原因を「不明」としていた3件について公式にいじめが原因の自殺と認めて修正。

2007年

2007年1月 福岡市立小学校教諭・林田真二が児童に人種差別的ないじめを繰り返した事件で、ジャーナリストの名義で、加害者の主張にそって事件を正当化し「モンスターペアレントによるでっちあげ」と主張する書籍が出版される。

2007年3月28日 栃木県鹿沼市立北犬飼中学校3年男子生徒のいじめ自殺事件(1999年11月)の訴訟で、東京高裁は一審判断を変更、いじめと自殺との因果関係は認定して県・市に計860万円の損害賠償を命じた。しかし学校の責任は否定。2008/9/30最高裁は上告棄却し二審判決が確定。

2007年7月3日 兵庫県神戸市須磨区の私立滝川高校で、3年の男子生徒が同級生からのいじめを苦にして校舎から飛び降り自殺。

2007年7月6日 文部科学省、学校の教育活動に起因する自殺の場合は自殺場所が学校外でも死亡見舞金を給付できるように省令を改正。従来の基準では、いじめ自殺など学校の教育活動に起因する場合でも自殺場所が自宅など学校管理外の場所だと見舞金が給付できないという不備が明らかになったため。給付は、改正日から過去2年間の事件に遡及して適用。

2007年9月8日 埼玉県川口市立中学校2年の女子生徒が、いじめを苦にマンション9階から飛び降り自殺を図り、両足骨折などの重傷を負う。

2007年11月 岡山県津山市の私立作陽高校の生徒寮で1991年、当時寮生だった男性が上級生から集団暴行を繰り返し受け、心身に障害が残ったとして学校を訴えていた訴訟で、最高裁は学校側の上告を不受理とし、学校側に賠償金約2800万円の支払いを命じた大阪高裁判決が確定。

2007年11月23日 山形県立高畠高校で2006年11月、当時2年の女子生徒がいじめを受けたとする遺書を残して自殺していたことが明らかになる。一周忌を機に遺族が遺書を公表。

2007年12月21日 神奈川県立野庭高校いじめ自殺事件(1998年)の民事訴訟、遺族と神奈川県との間で「県が和解金440万円を支払う」 「生徒の自殺直後、この生徒について他の生徒に書かせた作文の一部を、書いた生徒個人が特定されない形で遺族に開示する」などの内容で、東京高裁で和解が成立。

2008年

2008年3月28日 「静岡市立中学校在学中、担任教諭からいじめを受けて不登校になった。卒業時にはこの教諭から、英語圏のことわざで『厄介者』を意味する『黒い羊』とする寄せ書きを贈られた」として女子生徒が訴えていた訴訟で、静岡市が謝罪するなどの内容で和解が成立。

2008年5月29日 福岡県北九州市の私立美萩野女子高校1年の女子生徒が、同級生の実名を名指しし「ブログに名指しで『死ね』と書かれてつらかった。死んでも恨みます」などとする遺書を残して自殺。

2008年7月29日 愛知県知立市立知立中学校に暴漢が乱入し、男性教諭を刃物で刺して重傷を負わせる。犯人は卒業生の少年(当時18歳)で、刺された教師は少年の中学生時代の担任だった。少年の在学中、教諭はこの少年に対していじめ行為をおこない、少年はそれを恨みに思っていたと話した。

2008年11月 愛知県の私立名古屋経済大学市邨中学校1年だった女子生徒が2002年、同級生からのいじめを受けて転校し、その後後遺症で精神症状を発症して4年後の2006年に自殺していたことが新聞報道された。

2008年11月25日 福岡市立小学校教諭・林田真二による人種差別的児童いじめ事件で、二審福岡高裁は一審同様に加害者教諭の行為を「体罰・いじめというべき不法行為」と認定したうえで、賠償金を330万円に増額する判決を下した。判決が確定。

2009年

2009年1月9日 さいたま市立中学校3年の女子生徒が2008年10月、ブログに中傷書き込みをされるなど「ネットいじめ」を苦にして自殺していたことが発覚。

2009年3月5日 長野県丸子実業高校いじめ自殺事件訴訟、いじめ加害者とされた上級生から自殺した生徒への暴行を一部認めたものの、遺族が加害生徒やバレーボール部顧問・部員らを中傷したかのように扱い、遺族から顧問教諭や部員らへの賠償命じる不当判決。

2009年3月27日 福島県須賀川市立第一中学校柔道部員の女子生徒が2003年、上級生部員から「練習」を装った暴行を受け意識不明になった事故で、福島地裁郡山支部で学校側の責任を認め須賀川市・福島県・加害生徒が連帯して約1億5600万円の損害賠償を命じる判決。

2009年7月 インターネット上に神戸大学法科大学院の学生を名指しして中傷する書き込みが繰り返されていたことが発覚。中傷書き込みには、授業の様子など同級生しかわからない内容も交えていたことから、被害学生からの相談を受けて大学側が「同級生・大学関係者が関与している可能性が高い」として調査。大学は2009年11月、書き込みをおこなった学生を特定し停学処分。

2009年11月 「宝塚音楽学校で同期生から集団いじめを受け、いじめの一環で身に覚えのない万引きをでっちあげられて学校側に嘘の通報をされ、学校側がその嘘に基づいて退学処分にしたのは不当」として、96期生の元生徒が提訴。

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