いじめ事件関連年表(2018年)

スポンサーリンク

いじめ事件に関する出来事を年表形式でまとめています。

~1979年) – (1980~89年) – (1990~99年) – (2000~09年) – (2010~14年) – (2015~16年) – (2017年) – (2018年) – (2019年) – (2020年) – (2021年) – (2022年) – (2023年) – (2024年

2018年

2018年1月

2018年1月8日 大阪府枚方市立中学校3年の男子生徒が校内で同級生からいじめを受け、2017年4月には校舎から飛び降りるよう強要されてPTSDを発症し、不登校の状態になったとして、枚方市が第三者委員会を設置して調査していることが、同日までにわかった。当該生徒は加害者生徒から飛び降りを強要されて校舎から身を乗り出したが、異変に気付いた同級生が制止・救出して未遂に終わった。

2018年1月22日 福井県敦賀市立松原小学校で、6年生の学年主任の教諭(40代)が特定の児童に対して暴言や嫌がらせを繰り返し、敦賀市教育委員会が調査と指導をおこなっていることが発覚。

2018年1月25日 新潟県立高校で、女子生徒が同級生の男子生徒に対していじめ行為をおこない、その様子を動画撮影してネットにアップしていたことが発覚。動画を見た人が学校を特定して当該校に情報提供し、学校と新潟県教育委員会が調査を始めた。

2018年1月29日 東京電力福島第一原発事故の影響で福島県から新潟県下越地域に避難している中学校2年の女子生徒が、1年時にいじめを受けて一時不登校になった問題を調査していた、地元教育委員会が設置した第三者委員会は同日、原発事故避難といじめとの間には関連があることを示唆する調査報告書をまとめた。報告書によると、女子生徒がこの地域の小学校に転入した直後の2012年(小学校3年時)から「けがれる」「キモイ」などの暴言を受けるなどのいじめが続き、小学校6年時に適応障害と診断された。中学校進学後も名前に「菌」を付けて呼ばれるなどのいじめが続いた。

2018年2月

2018年2月19日 神奈川県茅ヶ崎市立小学校で2015年度、当時2年の男子児童に対するいじめ事案があったが、担任教諭がいじめを把握しながら放置したと報じられる。

2018年2月19日  福島県南相馬市立中学校2年だった女子生徒が2017年2月に自殺し、背景にいじめが指摘されていた問題で、市教委が設置した第三者委員会は同日までに、「複数の男子生徒による継続的ないじめが自殺の主な原因」とする最終報告書をまとめたことが報道される。

2018年2月26日 「石川県金沢市立小学校5~6年だった2012~13年当時に同級生からいじめを受けPTSDを発症した。学校側の対応も不適切だった」として元男子児童が金沢市と加害児童3人の保護者に約580万円の損害賠償を求めた訴訟で、金沢地裁は原告側の訴えを一部認め、市と加害者保護者に計66万円の損害賠償を支払うよう命じた。元同級生から耐えがたい苦痛を与えられ学校側の対応は不適切だったと指摘。一方で原告が訴えたいじめの一部については認めず。

2018年3月

2018年3月5日 京都府舞鶴市立中学校2年の女子生徒が2017年6月、校舎3階から飛び降りて大けがをした事故について、第三者委員会は「飛び降りは自殺未遂」「いじめが原因で飛び降りた」とする報告書をまとめた。

2018年3月26日 「兵庫県福崎町立中学校に在学していた2002年~2005年3月当時、同級生から暴行・いじめを受け続けてPTSDになり就労できない状態に追い込まれた」などとして、卒業生の男性(28)が、元同級生と福崎町を相手取り、計約1億9600万円の損害賠償を求めて神戸地裁姫路支部に民事提訴した。

2018年3月27日 埼玉県鶴ヶ島市立小学校5年の女子児童が2017年11月に自宅2階の窓から転落し、自殺を図ったとみられている問題で、第三者委員会は、死亡した児童へのいじめがあったと認定した。またいじめと自殺との関連性についても、関連性があると指摘した。

2018年4月

2018年4月 2015年に名古屋市立中学校で起きたいじめ事件に関して、被害生徒側が警察への相談を検討していることを知った名古屋市議が、学校側に対して「警察への相談を止めることができる」と伝えていたと新聞報道される。

2018年4月 オーストラリア・クイーンズランド州で「娘が同級生から、暴言など継続的ないじめを受けている」と聞いた父親が、その同級生に襲いかかり首を絞める事件が発生。同級生にケガはなかったが、警察が父親を拘束した。その後1000オーストラリアドル(約7万5000円)の罰金刑となった。

2018年4月 未成年女性の支援などを主におこなっている社会活動家について、元同級生が「東京都内の私立中高一貫校に通っていた中学校2年の頃、同級生だったこの人物からひどいいじめを受けた」とネット上で告発。当該社会活動家は、被害者を一方的に恫喝する、事実無根の噂を振りまく、周囲の生徒に「被害者と仲良くするな」などと触れ回るなどのいじめをおこなったとされる。当該社会活動家はいじめを否定。

2018年4月10日 静岡市教育委員会は、「静岡市立千代田小学校(葵区)で2017年、当時5年だった男子児童がいじめを受け不登校になっていた」と発表。被害者の保護者と代理人弁護士も会見し「クラスの児童ほぼ全員がいじめに関与していた」「担任教師は、いじめの現場に複数回居合わせながら、加害児童を注意しなかった。さらには教諭が被害児童を見せしめ的に叱責するなどの行為があった」と訴えた。

2018年4月12日 北海道教育委員会は、道立高校の運動部で生徒に対する暴言や無視などのいじめがあり、さらに顧問教諭も加勢するような対応を取っていたことで、被害生徒がうつ病を発症し転校を余儀なくされていたことを公表した。

2018年4月24日 千葉県館山市立中学校2年だった男子生徒が2008年9月に自殺し、背後にいじめがあったことが指摘されている問題で、この問題を調査している市の第三者委員会は、当時の同級生へのアンケート調査で、いじめをうかがわせるような回答が複数あったことを明らかにした。この時点では事件から10年近くが経過しているが、自殺直後の調査では館山市は「いじめと自殺との因果関係は不明」としていた。直後に実施した生徒へのアンケート結果を破棄するなどもしていた。遺族側が再調査を求め続けていた。

2018年5月

2018年5月14日 埼玉県立高校2年の女子生徒が2017年3月に自殺した問題について、第三者審議会は、上級生だった男子生徒とその妹がネット上で女子生徒への不適切な書き込みをおこなったことを指摘し、男子生徒らの行為をいじめと認定する報告書を出した。

2018年5月17日 熊本県北部の熊本県立高校3年の女子生徒が自殺を図り、翌日死亡。「よー学校これるね」とか「死ねばいい」などと同級生たちから言われたことなどが記された遺書が見つかる。

2018年5月30日 私立新潟明訓中学校(新潟市)で2017年3月、当時2年の男子生徒が、教師から別室に呼び出され、いじめの加害者だと決めつけられて「お前がやったのだろう」などと執拗に尋問されて精神的苦痛を受けたとして、被害生徒の父親が事実関係を公表する記者会見をおこなった。学校側は後日保護者に対して、「生徒がいじめに関与していないと確認した」とする連絡をおこなったものの、生徒側への謝罪などはなかったと訴えている。

2018年6月

2018年6月7日 東京都葛飾区立新宿にいじゅく中学校3年の男子生徒が2014年4月に自殺した事案をめぐり、葛飾区は「自殺した生徒に対して、同じ部活動の生徒がおこなった行為はいじめに相当する」とした見解を発表。この問題では第三者委員会が「水をかけられたりスボンを脱がされそうになったという行為を認定しながら「いじめには相当しない」とする見解を出したが、その見解を否定した形に。

2018年6月28日 東京都世田谷区の私立国士舘高校で、「サッカー部員だった元男子生徒が2013年、同部の上級生から暴行を受け退学を余儀なくされた」として、学校側に約900万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁立川支部は同日、学校側の責任を認め、同校を運営する学校法人国士舘に対し慰謝料33万円の支払いを命じた。なお上級生部員については、原告側に解決金を支払うなどの内容で、2018年3月に和解が成立している。

2018年7月

2018年7月12日 新潟県下越地域の新潟県立高校3年の男子生徒が2018年6月に自殺した事案について、当該校と新潟県教育委員会が「この生徒へのいじめがあった」と発表した。複数の生徒から不快なあだ名で呼ばれたり、SNSで中傷を受けるなどのいじめを受けていたことを確認したとしている。

2018年8月

2018年8月 日本大学応援チアリーダー部(競技チアリーディング)で2018年2月、女性監督が特定の女子学生部員にいじめ・パワハラ行為を繰り返し、被害に遭った学生が適応障害を発症したと報じられた。

2018年8月9日 滋賀県高島市立小学校6年だった2016年9月、同級生からいじめを受けて不登校になったとして、元女子児童と保護者が高島市を相手取り民事提訴。

2018年9月14日 千葉県柏市立光ケ丘中学校で2015年3月16日、当時2年の女子生徒が校舎から飛び降りて重体になった事案について、柏市教育委員会が「この生徒へのいじめがあった」とする報告書を作成していたことがわかった。柏市教委は関連文書を非公表としていたものの、毎日新聞が情報開示請求をおこない、同日付で報じる。

2018年9月

2018年9月20日 東京都立小山台高校1年だった男子生徒が2015年に自殺した問題で「身体的な特徴を揶揄されたり無視されるなどのいじめがあった」「学校側に訴えても対応されなかった」などとして、遺族側が東京都を相手取り、約9300万円の損害賠償を求め東京地裁に提訴した。

2018年9月26日 長野県教委が実施したいじめ調査で「いじめゼロ」と報告があった学校について、県教委が一部学校の状況を確認したところ、いじめについて学校独自の基準を設けて、本来はいじめ認定基準に該当する案件を認定しないようにしているなどの行為が複数校で確認されたと報じられた。

2018年10月

2018年10月9日 埼玉県川口市立中学校の男子生徒が、2016年から17年にかけ、いじめを苦にして計3度自殺を図っていたことが報じられる。いずれも未遂で、一命は取り留めた(当該生徒はその後、中学校卒業後の2019年に自殺)。

2018年10月10日 埼玉県草加市立中学校で2012年、当時2年生だった男子生徒が同級生からいじめを受けて校舎からの飛び降りを強要され後遺症が残ったとして、被害生徒側が訴えた訴訟で、最高裁は加害生徒側の上告を棄却。加害生徒4人に対して約1200万円の損害賠償を命じた二審東京地裁判決が確定。

2018年10月11日 新潟県新発田市の教育長が、市内中学校いじめ自殺事件での遺族側への対応の際、父親に「お前」と呼びかける不適切発言をしていたとして辞意を表明。教育長は元小学校教諭で、小学生時代の父親の担任だったという。「当時の関係で呼びかけてしまったが不適切だった」としている。

2018年10月12日 沖縄県豊見城市立小学校4年の男子児童が2015年に自殺した問題で、遺族側が豊見城市といじめ加害児童の保護者5人を相手取り民事提訴。

2018年11月

2018年11月1日 山梨県北杜市立中学校1年だった女子生徒が2017年11月、いじめを苦にして自殺を図っていたと報じられる。北杜市教育委員会は当該事案を「重大事態」と認定していなかった。

2018年11月6日 東京都八王子市立中学校に通っていた2年の女子生徒が2018年8月に自殺を図りその後死亡していたことがわかった。生徒は1年の時に、所属していた部活動でいじめを受け不登校になり、2年時に転校したが、1年時のいじめを苦にしていたとするメモを残していた。

2018年11月9日 兵庫県姫路市立中学校柔道部で2015年に起きたいじめに関連して、いじめを隠蔽したとして停職6ヶ月の処分を受けた教諭が、処分を不服をして訴えた訴訟、一審神戸地裁では棄却されたものの、二審大阪高裁で一部認容し、処分の取り消し慰謝料55万円を命じる判決。

2018年12月

2018年12月 私立愛知高校(名古屋市千種区)1年の男子生徒が2018年11月、所属しているラグビー部でのいじめを苦に自殺を図っていたと報じられる。

2018年12月19日 三重県教育委員会は、「県内の県立高校1年の男子生徒が2018年8月19日に自殺していた」と公表。LINEでいじめの可能性がある書き込みが発見されたとして調査をおこなう意向を表明。

タイトルとURLをコピーしました