いじめ事件関連年表(2023年1~6月)

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いじめ事件に関する出来事を年表形式でまとめています。

~1979年) - (1980~89年) - (1990~99年) - (2000~09年) - (2010~14年) - (2015~16年) - (2017年) - (2018年) - (2019年) - (2020年) - (2021年) - (2022年) - (2023年1-6月) - (2023年7-12月) - (2024年1-6月) - (2024年7月-

2023年

2023年1月

2023年1月3日 和歌山県海南市立小学校6年の女子児童が、小学校入学当初よりいじめを受けて急性ストレス障害と診断されて不登校状態になり、2年時の2018年度に学校側に被害を訴えたにもかかわらす、4年以上にわたって放置されていたことがわかった。

2023年1月5日 山形県立山形中央高校1年で陸上部員の女子生徒が、部活動で同級生や上級生からすれ違いざまに暴言・悪口を言われるなどの集団いじめを受け、適応障害を発症したとして、2022年12月19日付で加害生徒4人と山形県を相手取り、約550万円の損害賠償を求めて山形地裁に提訴していたことがわかった。

2023年1月5日 埼玉県幸手市立中学校1年だった女子生徒が2018年度に自宅の2階から飛び降りようとした事案を調査していた市の第三者委員会は、当該女子生徒へのいじめがあり、自殺を図ったこととも因果関係があると認定したことを公表した。報告書は2021年にまとまっていたが、公表方法をめぐって家族側との調整が続いていたという。

2023年1月7日 フランス東部ボージュ(Vosges)県ゴルベー(Golbey)で、13歳少年が自殺。同性愛者であることを理由に学校で数ヶ月にわたっていじめられていたとされる。現地検察当局が捜査を始めた。

2023年1月24日 新潟県の私立日本文理高校で2022年9月、サッカー部員の2年男子生徒が生徒寮で、上級生の3年男子生徒から暴行を受けて重傷を負い、転校を余儀なくされていたことがわかった。

2023年1月25日 千葉県市原市立三和中学校2年の男子生徒が、同級生からのいじめで2022年12月より不登校状態になり、強迫性障害を発症していたことがわかった。

2023年1月26日 北海道旭川市立中学校のいじめ事件で、ネット上での書き込みで中傷を受けたとして、死亡した生徒の保護者が、投稿者を相手取り約250万円の損害賠償を求める訴訟を旭川地方裁判所に起こしていたことがわかった。

2023年1月31日 福井県鯖江市立中学校3年の女子生徒が、複数の生徒からいじめを受け不登校になったとして、市教委が第三者委員会を設置する方針を決めたことがわかった。

2023年2月

2023年2月2日 石川県野々市市立中学校1年だった女子生徒が2021年2月に自殺した問題を調査していた野々市市教育委員会の調査委員会は、「2020年9月から自殺直前の2021年2月にかけて、暴言やLINEでの中傷などのいじめがあった」「生徒は教員にいじめ被害を訴えていたが、学校側は解決済みとして市教委に報告し、その後も訴えがあったのに対応しなかった」と指摘し、いじめと自殺に因果関係があるとした調査報告書をまとめた。

2023年2月7日 文部科学省は都道府県教育委員会などに対して「いじめ問題への的確な対応に向けた警察との連携等の徹底について」を通知。いじめ案件のうち犯罪にあたる19事例を例示し、犯罪にあたるいじめ事案については警察に相談・通報して連携して対応することなどを要請。

2023年2月10日 宮城県教育委員会は同日付で、「2017年度、当時の勤務校で、教室に生徒の個人情報を記した書類を置き忘れ、情報漏洩させた。そのことで女子生徒1人の個人情報が周囲に広まり、いじめを誘発した」として、大河原教育事務所管内の公立中学校の女性教諭(35)を減給処分。いじめはいじめ防止法上の「重大事態」と認定され、調査がおこなわれたとしている。

2023年2月16日 担任していた6年のクラスで2022年4月以降、児童に対して「バカなやつらばっかりだ」「俺は嫌だけどお金をもらっているから担任をする」などと暴言を繰り返していたとして、静岡県教育委員会は同日付で、焼津市立豊田小学校の男性教諭(60)を戒告処分。学校側は2023年1月、当該教諭を担任から外したという。

2023年2月18日 東京都八王子市立中学校2年だった女子生徒が2018年に自殺し、背後には「1年時の部活動でのいじめ」があったとされた問題で、日本スポーツ振興センターが「学校の管理下で行われたいじめが確認できない」などとして、学校災害共済給付制度に基づく死亡見舞金の不支給を決めていたことが報じられる。

2023年2月22日 兵庫県尼崎市立中学校2年だった女子生徒が2017年12月に自殺し、いじめや教師からの不適切対応があったと指摘された案件で、遺族が起こした民事訴訟で、神戸地裁尼崎支部で和解が成立していたことが同日までにわかった。同日の尼崎市議会への報告で判明。和解は2022年12月20日付。市が遺族側に和解金150万円を支払う内容。

2023年2月28日 愛知県稲沢市立中学校で社会科担当の非常勤講師が2023年2月22日、2年の授業中に別のクラスの生徒を名指しして「性格悪そうだよね」などと発言した上、当該生徒の社会科のテストの点数を公表していたことがわかった。発言を聞いた当該クラスの生徒がその場で直接抗議し、学校側にも伝わったという。当該講師は2月末に退職することが決まり、関係クラスに伝えられたという。

2023年3月

2023年3月1日 福島市立小学校5年だった児童が2018年、同級生からいじめを受け不登校になり自殺も図ったと訴えて調停が申し立てられ、和解に至った案件に関連して、福島市教育委員会は同日付で、関係した教職員や教委事務局職員9人を訓告などの処分にした。

2023年3月1日 堺市立小学校で2018年、当時4年の男子児童がいじめを受けて不登校になった問題で、堺市教育委員会は同日付で「いじめ重大事態が疑われる事案だったにもかかわらず、いじめで不登校状態になっても、市教委への報告を怠った」「卒業証書も渡さなかった」などとして、当時の校長(63)=市教委教育センター職員に異動=を減給10分の1の懲戒処分。児童が小学校6年だった当時の担任については、「卒業式の案内をすべき2~3月に児童の家庭への連絡を怠っていた上、『連絡が取れなかった』と虚偽報告をおこなっていた」と指摘した一方で、第三者委員会が調査を始めたのちの2021年春に退職していることから懲戒処分は見送った。

2023年3月6日 埼玉県所沢市立中学校で2020年度、当時1年だった女子生徒が「同級生から排除される」「消毒液を拭きかけられる」などのいじめを受け一時不登校になっていたとして、事案を調査していた第三者委員会が報告書を公表。

2023年3月10日 山口県立光高校で2021年度、当時1年だった男子生徒に対して、同級生が「キモい」「殴りたい」などの暴言を繰り返し加えるいじめがあり、被害生徒が不登校になったのち2年時の2022年に通信制高校に転校していたことがわかった。

2023年3月14日 埼玉県蓮田市立中学校1年だった女子生徒が2020年度にいじめを受け、2023年3月の卒業まで登校できない状態になっていたことがわかった。この問題では、2021年度、校長がいじめ調査記録を紛失していたことも判明している。

2023年3月15日 仙台市で「市立小学校に通っていた娘へのいじめを苦にした」とされる母子心中事件で、第三者委員会は調査報告書をまとめた。

2023年3月15日 「2022年、勤務校で特定の生徒を実名で中傷した」として、山形県教育委員会は同日付で、庄内地区の公立中学校に勤務する女性教諭(40代)を減給処分。別の生徒からこの生徒とのトラブルについて相談があり、「学校として解決策が見いだせず、相手の生徒の気持ちを外に出してあげたかった」と主張。中傷された生徒の保護者が書き込みに気づき、侮辱容疑で刑事告訴していたが不起訴になっている。

2023年3月17日 福岡県北九州市の私立高校に通っていた当時2年の女子生徒が2017年、同級生からいじめを受けて自殺した案件で、死亡した生徒の両親がいじめ加害者とされる同級生3人に民事調停を申し立てていた案件で、「同級生が謝罪し、遺族側は金銭的補償などを求めない」とする内容で、2023年2月に和解が成立していたことがわかった。

2023年3月21日 兵庫県相生市立中学校2年の男子生徒が、3月10日に自宅で自殺を図り、翌11日に死亡していたことがわかった。いじめがあったと指摘され、調査をおこなう方針。

2023年3月23日 「沖縄県豊見城市立小学校4年の男子児童が2015年に自殺したのは同級生からのいじめが原因で、学校側が適切な対応をしなかった」として、両親が豊見城市を相手取り訴えていた訴訟で、那覇地裁は同日、「いじめと評価しうるできごとを認定した上で、学校側が自殺の可能性を予見できたとはいえないと判断した」とした一方でで、「事件発生直後に教育長が記者会見でおこなった、いじめを否定する発言が不適切で、両親への風評被害を助長した」という点のみ認めて、約44万円の損害賠償を命じる判決。

2023年3月23日 北海道旭川市のいじめ凍死事件をめぐり、事件に無関係なのに、インターネット上などで「いじめ加害者」として名指しされるなどして精神的苦痛を受けたとして、旭川市在住の10代男性とその父親が、神奈川県在住の投稿者を相手取り、約440万円の損害賠償を求める訴訟を起こしていたことがわかった。

2023年3月24日 堺市立中学校の女子生徒が2019年に自殺し、いじめを原因とした不登校状態になっていたと指摘された問題で、堺市教育委員会は同日付で「生徒の状況確認を怠ったことを隠す虚偽報告を市教委におこなった」として、当時当該女子生徒の担任だった女性教諭(51)を減給1ヶ月の懲戒処分にした。また当時の校長(63)についても同様に減給1ヶ月の懲戒処分とした。

2023年3月24日 「埼玉県川口市立中学校3年だった女子生徒が2017年5月に自殺したのは、同級生からのいじめが原因」として、生徒の両親が元同級生を相手取り損害賠償を求めて訴えた民事訴訟で、さいたま地裁は同日、いじめを一部認め、慰謝料など約33万円に支払いを命じる判決。いじめと自殺との因果関係については認めず。

2023年3月24日 埼玉県川口市立中学校に通っていた男子生徒が在学中にいじめを受けて繰り返し自殺未遂を図り、卒業後の2019年に中学生時代のいじめと学校・教育委員会への対応への不満を訴えて自殺した問題で、調査委員会が報告書をまとめ教育委員会に提出。

2023年3月27日 熊本県立高校3年だった女子生徒が2018年にいじめを苦にして自殺し、加害者とされた元同級生4人に対して損害賠償を求めた訴訟で、いじめ関与の度合いが最も多いとされた元女子生徒との和解が成立。和解金50万円を支払う上で、5年後と10年後にそれぞれ、自殺した生徒への思いを記した文章を遺族側に届けることを義務づける。一連の訴訟では残る3人ともすでに和解が成立していて、法的にはすべての元同級生との訴訟が終結する。

2023年3月29日 長崎県佐世保市立小学校の特別支援学級で2021年度、当時4年だった男子児童が同級生から繰り返し暴力を伴ういじめを受け、転校を余儀なくされていたことがわかった。

2023年3月31日 北海道網走市教育委員会は同日、「2022年度、同じ市立中学校で複数の生徒へのいじめ案件が9件あり、うち3件を重大事態に認定した」と公表。重大事態と認定されたのは、(1)男子生徒が、別の生徒11人からズボンや下着を脱がされるなどした。(2)女子生徒が、男子生徒1人からSNSで裸の写真を送るよう強要される・体を触られるなどした。(3)別の女子生徒が、男子生徒1人から卑猥な画像を送りつけられるなどした。の3件。(2)(3)の加害行為をおこなった生徒は同一で、(1)の加害行為へも関与した一人だという。

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2023年4月

2023年4月4日 熊本県立高校で2013年に発生したいじめ自殺事件で、遺族側が元同級生や熊本県を相手取り起こした訴訟に関連して、「いじめに関与した生徒の氏名が黒塗りにされていない調査報告書を開示するよう命じられた」ことを不服とした熊本県が特別抗告を申し立てた問題で、最高裁が2023年3月31日付で県側の抗告を却下していたことがわかった。

2023年4月6日 茨城大学教育学部附属小学校(茨城県水戸市)で2021年度、当時4年の女子児童が同級生からいじめに遭い、同年6月より不登校状態になっていたことがわかった。学校側はいじめ「重大事態」と判断しながら、事態把握から約1年半にわたり調査を怠り放置していたことも判明。

2023年4月10日 茨城大学教育学部附属小学校(茨城県水戸市)でのいじめ案件に関連して、「対応の際、家族に対して『どれだけ調査したら気が済むんだ』などと不適切発言をおこなった」と指摘された茨城大学教育大学副学部長について、茨城県ひたちなか市教育委員会は同日までに、同氏が市教委から委嘱されていた市のいじめ問題調査委員について、「同氏から辞任の申し出があり、辞任を認めた」と発表。

2023年4月15日 熊本県は同日、いじめ情報提供に関して個人情報漏洩事案があったと発表。県内の私立学校でのいじめ案件について4月11日に学校関係者から電話連絡があり、県側は詳細文書を県にFAXで送付するよう依頼したが、その際に担当者から学校関係者に伝えたFAX番号に誤りがあり、無関係の場所に着信して県庁に届かなかったとしている。FAXが届かないと県から情報提供者に問い合わせ、電話番号を誤って伝えていたことが判明。FAXにはいじめに関係した生徒の氏名や状況などが記載されていた。その後誤送信先を特定し、県庁が回収して被害はないという。

2023年4月19日 「山口県内の私立中高一貫校に通っていた当時、中学校1年の頃から継続的にからかわれるなどのいじめを受け、高校2年進級直前に退学を余儀なくされた」として、被害生徒が同級生5人と学校を相手取り約960万円の損害賠償を求めて訴えていた訴訟で、山口地裁は同級生5人の行為を不法行為と認定し、同級生に計約55万円の支払いを命じる判決。一方で学校側への請求については「被害者からの申告はなく対処は困難だった」と判断して棄却。

2023年4月26日 仙台市立寺岡小学校のいじめ無理心中事件(2018年)で、遺族は市の第三者調査委員会の内容を不服として、再調査を求める要望を仙台市に提出。

2023年4月27日 「福岡県糸島市立小学校3年だった2017年、同級生からいじめを受け、背後から押されて転倒するなどして顔に傷跡が残るケガを負った」として、被害に遭った男子児童側が同級生側を訴えていた民事訴訟で、福岡地裁はいじめを認定し、同級生保護者に対して80万円の損害賠償を命じる判決。同級生側は「押していない。肩が接触しただけ」と主張したが、裁判では、学校側がいじめと認定していることなどを根拠として「故意に転倒させた」と認定した。

2023年4月27日 北海道旭川市立中学校のいじめ事件に関連して、被害生徒の家族が「インターネット上で被害生徒を中傷する投稿をおこなった」として、名古屋市の女性を相手取り約250万円の損害賠償を求める民事訴訟について、同日付で「被告側が真摯に謝罪し、今後生徒側の権利を二度と侵害しないと確約すること」「被告は原告側に対して約230万円の和解金を支払うこと」の内容で、旭川地裁で和解が成立。

2023年4月28日 「岩手県盛岡市立小学校在学中、同級生から暴行を受けるなどのいじめを受けPTSDを発症した。学校側は適切に対応しなかった」として、被害児童の保護者が盛岡市を相手取り約2000万円の損害賠償を求めた訴訟で、盛岡地裁は同日、「学校側はいじめを認知して対応していた」と判断し、両親の請求を棄却。

2023年5月

2023年5月1日 重大ないじめ案件と不適切対応が2023年4月に報じられた茨城大学附属小学校で、報道の直後に校長が「一身上の都合」として辞意を表明し、4月30日付で認められていたことがわかった。校長は大学の教育学研究科教授は引き続き続け、5月以降は附属中学校校長が附属小学校校長を兼務する。

2023年5月3日 埼玉県所沢市立中学校に通っていた男子生徒が、2年だった2020年の1学期から継続的ないじめを受け、2021年2月から不登校状態になり、そのまま登校できないまま2022年3月に卒業していたことがわかった。学校側は「重大事態」と認定していなかったが、保護者からの問い合わせを受け、2023年4月に「重大事態」と認定し、第三者委員会を設置して調査を開始した。

2023年5月9日 熊本県教育委員会は、熊本県立ひのくに高等支援学校(合志市)に通っていた男子生徒(2023年3月卒業)が、在学中にいじめを受け欠席がちになっていた事案があったことを発表。学校の調査では、「給食で余った牛乳パックを生徒のカバンに入れられる」「ゲーム代などをこの生徒に支払わせる」など6件のいじめ行為を確認し、熊本県教委が調査委員会を設置するとしている。

2023年5月11日 神戸市立小学校で2005~06年にかけ、当時高学年だった元男子児童がいじめを受けた問題を調査していた神戸市教委の第三者委員会は、「民事訴訟の経過に沿っていじめを認定する」としたうえで、いじめと認定していなかった市教委の姿勢について、当時児童から聞き取った内容が含まれる学校作成の資料を「不当に公文書から外し、不開示とした点は理由が不十分で隠蔽と評価すべきだ」とする調査報告書をまとめた。

2023年5月15日 2019年度、大阪市立中学校1年だった生徒がいじめを受けて、1年時の3学期から3年時の途中に転校するまで不登校になった問題を調査していた大阪市教委の第三者委員会は、「同級生から『殺すぞ』などの暴言」「部活動で集団で吊し上げる」などの当該生徒へのいじめがあったと認定し、また学校側の対応にも不備があったと指摘する調査報告書を公表した。

2023年5月17日 神奈川県大磯町立小学校に通っていた男子児童が、小学校入学当初から継続的ないじめを受け、高学年だった2022年12月に町外に転校していたことがわかった。被害児童本人や家族は繰り返しいじめ被害を訴えたにもかかわらず、町教育委員会はいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定していなかった。2023年4月、児童側が情報公開請求をおこなったことを機に、町は対応を改め、重大事態と認定して調査を始める方針を出した。

2023年5月19日 北海道旭川市立中学校いじめ凍死事件に関連して、「事件に無関係にもかかわらず『いじめ主犯』と実名で名指しされインターネット上で中傷されるなどした」として、旭川市在住の男性とその保護者が同日までに、投稿者の新潟県長岡市在住の男性を相手取り、計約220万円の損害賠償を興していたことが報じられた。提訴は2023年5月2日付。原告側は、別の神奈川県在住の投稿者にも同様に提訴している。

2023年5月19日 東京都品川区立中学校で2020年度、男子生徒が、机の中やげた箱に「しね」や「きえろ」などと書かれたメモが置かれるなどのいじめを受けて適応障害を発症し、転校を余儀なくされた事案があったことがわかった。品川区教委は事態を把握しながら、「重大事態」と認定したのは約2年後の2022年度だった。

2023年5月26日 奈良県橿原市立中学校1年だった女子生徒が2013年に自殺したのは、同級生からのいじめが原因だったとして、遺族が元同級生や橿原市を訴えていた訴訟で、大阪高裁は一審に引き続き、いじめを認定せる原告側の請求を棄却する判決。

2023年5月31日 岡山県の私立関西高校の野球部員で1年の男子生徒が2023年5月14日に自殺し、背後に野球部内でのいじめがあったと指摘され、警察が事情聴取をおこなったと、一部週刊誌が報じる。

2023年5月31日 兵庫県宝塚市教育委員会は「市内の市立小学校でいじめ案件があり、重大事態と認定して第三者委員会調査をおこなっている」と明らかにした。いじめの状況・発生時期や被害児童の学年・性別などは「児童や保護者の意向が確認できていない」として非公開にし、公表の可否を含めて今後検討するとしている。

2023年6月

2023年6月2日 神奈川県逗子市立小学校で2020年に発生したいじめ事案をめぐり、市が「今後は保護者との対話に応じない」とする通知を送っていたことがわかった。保護者は2023年2月、第三者委員会報告書に対して、市教委に責任の所在の明確化・原因解明・今後の具体的な改善策などを求める要望を送ったが、2023年5月までにそのような返答で要望への回答を拒否したとされる。保護者は2023年5月31日、市に謝罪と慰謝料600万円を求め、東京弁護士会紛争解決センターに裁判外紛争解決手続き(ADR)を申し立てた。

2023年6月7日 北海道旭川市立中学校のいじめ事件に関連して、「ツイッターでいじめ加害者だと虚偽を流された」として、被害に遭った旭川市在住の男性が投稿者を相手取って訴えた訴訟で、旭川地裁は、約330万円の損害賠償を命じる判決。

2023年6月23日 埼玉県川口市立の小中学校に通っていた男性が中学校在学中にいじめを苦にして自殺未遂を繰り返し、卒業後に自殺した事件を調査していた川口市教委の第三者調査委員会は調査報告書を発表。いじめや、加害者側との話し合いなどでの二次被害を主な原因とし、学校の不適切な対応で精神的苦痛が数年間にわたって継続したと判断した。

2023年6月23日 三重県立高校1年だった男子生徒が2018年に自殺したのはいじめが原因だとして、生徒の遺族が三重県と加害元生徒4人を相手取り約7800万円の損害賠償を求めた訴訟が、原告(生徒の母親)が2022年12月に死去し、裁判を引き継ぐ人がいなくなったとして、2023年6月15日付で終結していたことがわかった。三重県が事実関係を公表。津地方裁判所の指示により、訴えの取り下げ手続きがなされたという。

2023年6月26日 「大阪府枚方市立中学校1年だった2020年度、同じ部活動でいじめを受けた。顧問教諭にいじめを訴えたものの、顧問教諭は約7ヶ月にわたっていじめを放置した上、激しく責め立てるなどした。これらの対応でPTSDを発症し転校に追い込まれた」として、被害に遭った元女子生徒が枚方市に約250万円の損害賠償を求めて訴訟で、「枚方市が和解金180万円を支払う」「市長が被害者に謝罪」などでの内容での和解が合意の方向になったことがわかった。2023年6月13日付。市での関連議案議決を経て正式に和解が成立する。一方で当該顧問教諭の謝罪などは和解内容には盛り込まれなかった。

2023年6月27日 東京学芸大学附属大泉小学校(東京都練馬区)で2022年度、当時5年だった男子児童へのいじめがあり、学校側は被害児童から複数回被害訴えを受けたにもかかわらず、組織的な対応を怠っていたと指摘された。当該児童は公立小学校に転校したが、精神的に不安定な状況で教室に入れない状態となり、不登校状態になった。

2023年6月28日 埼玉県蓮田市立中学校に2020年度に入学した女子生徒が1年1学期からいじめを受け、学校側は「いじめはお互い様だ」などと放置し、解決しないまま卒業していたと、市議会の質疑で指摘された。

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