いじめ事件に関する出来事を年表形式でまとめています。
2010年代前半(2010~14年)
2010年
2010年1月26日 埼玉県春日部市立葛飾中学校3年の男子生徒が校舎ひさしから転落して重傷を負う。被害生徒にひさしの上に乗るよう強要したとして、警察が2010年3月に同級生の男子生徒を強要容疑で逮捕。
2010年3月 北海道滝川市立江部乙小学校いじめ自殺訴訟で和解成立。北海道や滝川市が自殺の予見可能性を認めるなどの内容。
2010年3月2日 福島県須賀川市立中学校柔道部暴行訴訟で、「被害者の早期救済のために一度市が全額を立て替える形で被害者側に支払ったうえで、福島県や加害者などへの求償額を算定する」としていた須賀川市は、同日までに福島県への求償を断念。福島県内で発生した別の「体罰」事件で福島県と地元市が負担割合で訴訟となり、市が全額負担すると判示した最高裁判決が確定した影響。
2010年3月4日 鹿児島県南九州市立知覧中学校2年だった男子生徒が自殺。この生徒へのいじめがあったと指摘されたが、第三者委員会は2010年7月までに「いじめは確認できなかった」とする調査報告書を発表。当該校では約4年半前の1996年9月にも、別の生徒のいじめ自殺事件が発生している。
2010年5月 名古屋市内の私立中学校で、新入生合宿の際に女子生徒6人が別の女子生徒1人の服を脱がせ携帯電話で撮影するいじめ行為をおこなう。愛知県警は2011年3月までに、暴行と児童ポルノ禁止法違反容疑で6人を名古屋市児童福祉センターに通告。
2010年6月7日 神奈川県川崎市立中学校3年の男子生徒が、加害者4人の実名をあげ「同級生をいじめから救えなかった」とする遺書を残して自殺。加害者グループによる同級生へのいじめが確認され、またこの生徒自身も標的にされていたことがわかった。
2010年6月28日 「千葉市立小学校4年だった2005年、担任教諭が『クラスで嫌いな人の実名を書け』とする不適切なアンケートをおこなった。自分の名前が『一番嫌われている』として実名で公表されたことで、クラスでいじめを受け転校に追い込まれた」として、男子児童が千葉市に約1100万円の損害賠償を求めた訴訟で、千葉地裁で和解が成立。アンケートは不適切だったと認めて市が謝罪し和解金200万円を支払う内容。
2010年6月29日 岐阜県可児市立中学校1年の女子生徒が、2年生徒5人(女子生徒4人と男子生徒1人)から「校外のスーパー駐車場や加害者の自宅などに被害者を呼び出し、服を脱がせるなどして裸の写真や動画を撮影し、同校の別の生徒十数人に転送する」いじめ行為を受けていたことが発覚。少なくとも5回にわたっておこなわれたという。可児市教育委員会が同日、事実関係を公表。
2010年7月21日 私立筑紫台高校(福岡県太宰府市)1年の男子生徒が、いじめを受けたと訴えるメールを残して校内で自殺を図り、意識不明の重体になる。部活動でのいじめが指摘される。
2010年7月31日 神奈川県横須賀市立小学校で、知的障害がある6年女子児童が、同学年の女子児童から「障害者用個室トイレに連れ込まれ、衣服を脱がせて水をかけられる」などの悪質ないじめ・暴行を繰り返し受けていたことが同日までに発覚。
2010年8月9日 私立ラ・サール中学校(鹿児島県鹿児島市)でいじめに関与したことを理由に退学処分になったことを不服として、元生徒が学園側に対し処分取り消しなどを求めた訴訟で、福岡地裁は請求を棄却。
2010年8月17日 大阪府高槻市立小学校3年の女子児童が自宅で首を吊った状態で発見され、死亡する。当該児童は2010年1月に京都府内から転居し同小学校に転入したが、転入直後に教科書に「死ね」などと落書きされるなどのいじめがあったと指摘されている。またマスコミ取材によると、近隣住民が「児童の母親が『子どもがいじめを受けている。学校や加害児童の親に抗議した』と話していたのを聞いた」「児童宅の郵便受けに異物が入れられたり、中傷張り紙が張り出されていた」と証言したという。
2010年8月25日 山口市立小学校で5年生を担任している女性教諭が特定の男児に対して「改めてほしい点」をクラスのほかの児童からアンケートを採り、否定的な内容が約50項目記された結果を当該児童に渡していたことが同日までに発覚。当該児童は2010年6月に転校したという。
2010年9月30日 警視庁は「いじめ報復のために日本刀などの凶器を準備した」として、同日までに東京都内の中学3年男子ら少年8人を凶器準備集合容疑で逮捕し、また13歳の中学生1人を児童相談所への通告措置にしたと発表。
2010年10月1日 秋田県大館市立中学校3年の男子生徒が自殺。背後に同級生からのいじめと、教師のいじめがあったと指摘される。
2010年10月7日 警視庁は、「自宅や勤務先に爆発物の原料を隠し持っていた」として、爆発物取締罰則違反容疑などで埼玉県在住の男性容疑者(27歳)を同日までに逮捕したと発表。「小中高校でいじめを受けていた。いじめ加害者に報復するために爆発物を作るつもりだった」とされる。2010年2月に新宿駅で職務質問を受けた際、爆発物の作り方を記したノートを持っていたことがわかったことで発覚。
2010年10月8日 福岡市東区の市立小学校でボヤが発生。教室後方のロッカーから出火。火災発生時、出火したクラスは特別教室で授業中で無人だった。児童1人が「学校でいじめられたから火をつけた」と話していることがわかった。
2010年10月19日 埼玉県富士見市の東武東上線踏切で2010年7月と9月の2度にわたり踏切内に自転車が放置され列車が緊急停車した事件で、中学2年男子生徒が児童相談所に送致される。当該生徒はいじめを受けていて「憂さ晴らしだった」と話したという。
2010年10月23日 群馬県桐生市立新里東小学校6年の女子児童が自殺。遺書はなかったものの、自殺した児童に対するいじめがあったことが指摘された。
2010年11月14日 千葉県市川市立中学校2年の男子生徒が自殺。いじめがあったことが指摘される。
2010年11月22日 札幌市立伏見中学校(札幌市中央区)2年の女子生徒が、いじめを訴える遺書を残して自宅マンションから飛び降り自殺。
2010年11月26日 秋田県立西仙北高校1年の男子生徒が上級生からいじめ・暴行を受けた問題で、秋田県境内選書は、加害者のうち1人を暴行容疑で秋田地検大曲支部に書類送検。
2010年12月7日 「子どもがいじめを受けたとして、2010年12月1日に学校に乗り込み、加害児童を殴った」として、福島県警いわき南署は、同県いわき市の母親(38)と祖父(68)を傷害容疑で逮捕。
2010年12月8日 「中学校在学時の2008年に同級生3人からいじめを受けて不登校になり、学習の遅れを取り戻すのに2年はかかる見込み」だとして、福島県伊達市の男子高校生とその両親が、加害生徒3人とその両親を相手取り、就労が遅れることへの逸失利益や慰謝料など約970万円の支払いを求める訴えを福島地裁に起こしたことがわかった。
2010年12月14日 栃木県さくら市立中学校で「子どもがいじめを受けている」として学校を訪問した父親が、いじめ加害生徒に暴行を加える事件が発生。
2010年12月 滋賀県彦根市のスーパーや公共施設などに、市内の特定の市立中学校を名指しして「○○中学校の先生たちはイジメをみてみぬふりして なかったことにしてしまう」「○○中学校サイアク イジメ ひどくなった」などとする落書きが2010年12月の年末までに8件確認される。落書きを書いたのは誰かは不明だが、施設から市教委を通じて連絡を受けた当該校は年明けの2011年1月7日の3学期始業式にあわせていじめ調査を実施、複数のいじめ訴えがあったという。
2010年12月14日 栃木県さくら市立中学校で「子どもがいじめを受けている」として学校を訪問した父親が、いじめ加害生徒に暴行を加える事件が発生。
2010年12月27日 追手門学院大学(大阪府茨木市)に通っていた在日インド人の男子学生(当時20)が2007年、大学で受けたいじめを苦にする遺書を残して飛び降り自殺した問題で、大学側は「いじめが自殺の原因になったことは否定できない」とする第三者委員会の報告書を公表。
2011年
2011年1月7日 千葉県市川市立下貝塚中学校2年の男子生徒が2010年11月に自殺した問題で、市川市教育委員会は自殺の原因について「いじめが原因かどうかは断定できないが、重要な要因になったと考えられる」とする調査報告書を発表。
2011年1月19日 札幌市教育委員会は同日付で、特定の生徒に対していじめと受け取れる暴行や暴言を繰り返したとして、札幌市立上野幌中学校の男性教諭を減給の懲戒処分。この教諭は当該生徒の部活動の顧問だったが、部活動でいじめが始まり、また当該生徒の学級担任でもあったことで学級活動でもいじめをおこなった。教諭は事実を認めたものの「指導だった」とした。
2011年1月26日 神奈川県小田原市立中学校で、同級生からのいじめを苦にした女子生徒がいじめ加害側の生徒に切りつける。
2011年1月27日 名古屋市立北陵中学校の女子生徒が2003年、いじめを受けたとする遺書を残して自殺した事件で、両親が「学校側の調査が不適切」として名古屋市を訴えた民事訴訟、名古屋高裁が両親の控訴を棄却。
2011年3月2日 広島市立小学校6年の女子児童が、いじめを苦にして自殺を図る。異変に気付いた家族に止められて未遂。小学校入学当初から暴言を受ける・トイレに閉じ込められるなどのいじめを受けていたという。
2011年4月14日 東日本大震災の影響で福島県から千葉県船橋市に避難してきた児童に対し、偏見・差別を伴ったいじめの事例が報告されたとして、船橋市教育委員会が各学校の校長に対し、避難児童への配慮を求めるよう要請。新聞報道によると、2011年3月中旬、船橋市内の公園で、福島県南相馬市から船橋市の親類宅に避難し船橋市立小学校に転入予定だった避難児童のきょうだいが遊んでいたところ、福島県の方言でしゃべっているのを聞きつけた地元の児童が「どこから来たの」ときょうだいに聞き、きょうだいが「福島から」と答えると周囲の児童が「放射線がうつる」「わー」と叫び、逃げていった事例があった。きょうだいの一家は福島市へ再避難したという。
2011年4月23日 東日本大震災で被災して福島県から新潟県長岡市に避難し2011年の新学期より長岡市立小学校に転入した6年男子児童が、同級生から悪口を言われ、また女子児童から腹を蹴られるなど、いじめに遭っていたことが判明。学校はいじめがあったと認めた一方、東日本大震災や福島原発第一事故といじめとの因果関係については否定。
2011年5月 関西大学レスリング部で、当時4回生の学生2人が同学年の特定の学生に対して、焼肉店で加熱したトングを被害学生の体に押しつける、賭けトランプと称して十数万円を脅し取る、被害学生の家に侵入して私物を盗み去るなどのいじめ行為を繰り返していたことが発覚。警察は元主将と元副将の両容疑者を暴力行為等処罰法違反・恐喝・窃盗などの容疑で逮捕。
2011年5月20日 「名古屋経済大学市邨中学校に通学していた女子生徒が2002年にいじめを受け、公立中学校に転校したもののいじめの後遺症でPTSDを発症し、4年後の2006年に自殺した」として、被害者の保護者が学校側を訴えていたいじめ後遺症自殺事件訴訟、いじめと自殺との因果関係認め学校法人市邨学園と学校関係者3人(当時の理事長・校長・学級担任)に約1490万円の損害賠償を命じる判決。いじめの後遺症で自殺したと裁判で認められたのは初めて。学園側は控訴。
2011年8月23日 大分県立情報科学高校1年の女子生徒が自殺。同学年の生徒が開設しているブログにこの生徒の中傷が書かれていたことが判明したが、学校側は「指導で解決した」「自殺とは無関係」とする見解を示した。
2011年8月30日 札幌市立前田北中学校2年の男子生徒が自殺。生徒は1学期に数日間の欠席があり、同年7月には特定の生徒の名前をあげて「同級生らから陰口をたたかれた」などと訴えていた。
2011年9月1日 千葉県市川市内の私立中学校に通う1年の女子生徒が、東京都内の自宅マンションから飛び降り自殺。いじめがあったと指摘された。
2011年11月2日 長野県岡谷工業高校で、2年男子生徒が別の男子生徒に暴行を加えるなどのいじめ動画がインターネットサイトにアップされていたことが発覚。同校の教室で撮影されたとみられる。動画で生徒が着用していたジャージに「岡谷」の文字が見えたことから、動画を見た人が当該校や近隣校に問い合わせて発覚した。
2011年11月16日 滋賀県警高島署、「同級生を全裸にするなど悪質ないじめ行為をおこなった」として、高島市立中学校3年の男子生徒3人を強要などの容疑で逮捕したと発表。
2011年11月26日 富山県射水市立中学校2年の男子生徒が自殺。遺書などはなかったが、生徒がいじめを訴え、学校側が加害者とされる生徒に指導をおこなっていたことなど、いじめが指摘される。
2012年
2012年1月27日 「佐賀県唐津市立中学校1年だった2007年、いじめを苦にして校舎から飛び降り半身不随の後遺症が残った」として、被害に遭った元女子生徒と家族が、加害者3人とその保護者・および唐津市を訴えていた訴訟で、佐賀地裁は「いじめの事実は認定しながらも、継続的ないじめではない」として原告側請求を棄却。学校側の安全配慮義務違反も認定せず。
2012年3月1日 和歌山県紀の川市立中学校2年の女子生徒が、上級生の女子生徒5人から言いがかりを付けられ、集団暴行を受けて顔面骨折などのケガを負う。
2012年4月18日 埼玉県草加市立中学校2年の男子生徒が同級生から飛び降りを強要されて腰椎骨折などの重傷を負う。長期間にわたって登校できない状態が続き、後遺症が残ったという。
2012年5月15日 神奈川県相模原市立中学校の生徒が、通りがかりの小学校低学年の男子児童に因縁をつけて泣かせるいじめ行為をおこない、その様子を動画撮影していじめ動画をネット上で公開。神奈川県警津久井署はその後、加害生徒2人を暴行や軽犯罪法違反で書類送検や家裁送致。
2012年6月1日 兵庫県警尼崎南署は、現住建造物等放火未遂容疑で19歳少年を逮捕。少年は2012年5月31日、「中学生時代にいじめられていた仕返し」としてカセットコンロ用のガスボンベで手製爆弾を作り、尼崎市内の元同級生宅に投げ込んだ。住人は直後に被害に気づいて消火し、人的被害はなかった。
2012年6月 宮城県仙塩地区の高校1年の女子生徒が同じ高校の男女生徒7人から集団で取り囲まれて正座を強要されたり、髪を引っ張られるなどの暴力行為を受けるいじめ事件があった。
2012年6月12日 浜松市立曳馬中学校(浜松市中区)2年の男子生徒が自殺。背景にいじめが指摘された。
2012年7月4日 滋賀県大津市立皇子山中学校の男子生徒が2011年10月に自殺した事件で、調査にあたった学校や大津市教育委員会が「自殺した生徒へのいじめがあった」と生徒からの複数の証言がありながら、再調査せずに握りつぶしていたことが発覚。
2012年7月 愛知県蒲郡市立中学校で特定の女子生徒が、特定の男子生徒1人を標的にした「自殺に追い込む会」結成を携帯電話メールで同級生約20人に呼びかけ、首謀者格の生徒と同調した男女生徒8人の計9人が2012年3月から6月にかけてその男子生徒への集団いじめを繰り返していたことが発覚。首謀者格生徒と被害者は同じ部活動に所属していたが、かねてから折り合いが悪かったという。
2012年7月24日 奈良県桜井市教育委員会は同日、「市立中学校2年の女子生徒が、2011年4月の入学直後より継続的ないじめを受け、2012年6月に集団暴行を受けてからは不登校状態になっている」と発表。
2012年7月25日 大阪府寝屋川市立中学校3年の男子生徒が継続的ないじめ・集団暴行を受け、鼻の骨を折るなどのケガをしていたことがわかった。大阪府警寝屋川署は同日、加害者の同級生男子生徒3人を傷害と暴力行為等処罰法違反の容疑で逮捕。
2012年7月 横浜市金沢区の市立小学校で、発達障害を持つ6年生の男子児童が同級生3人からいじめを受け区外に転校していたことがわかった。いじめは2012年4月頃から続き、同級生3人から障害をばかにするような暴言を吐かれたり、蹴られるなどの暴行を受けたという。
2012年7月 大阪府南部の定時制高校に通う男子生徒(当時18歳)が2011年10月に自殺した問題で、この生徒が中学校時代の同級生からひったくりを強要されていた疑いが浮上したとして、警察が捜査を再開。当該生徒はこの同級生から恐喝されていたことをうかがわわせるようなメモを携帯電話に残していたが、警察は証拠不十分と判断して一度捜査を打ち切っていた。その後元同級生3人は、自殺した生徒にひったくりを強要したとして書類送検されたが、大阪家裁は2013年4月までに2人を審判不開始・1人を不処分。
2012年7月18日 「宮城県大崎市の高校に通っていた2008年から2009年当時、同級生3人からロケット花火を口にくわえさせられる・雑草などをまぜたラーメンを食べさせられる・熱湯のシャワーをかけられるなどのいじめを受けPTSDになった」として、20歳男性が加害者を相手取り、後遺障害による逸失利益や慰謝料など約8600万円の損害賠償を求める訴訟を仙台地裁に提訴。加害者は2009年、被害者の顔面を殴り怪我を負わせたとして保護観察処分を受けた。
2012年8月 仙台育英高校(宮城県仙台市)の野球部で2012年、2年男子生徒が同級生からたばこの火を腕に押しつけられるなどの「根性焼き」いじめ事件があり、学校側はいじめを放置しただけでなく、被害者に対して「傷痕が尋常ではなく、ほかの生徒に動揺を与える」などとして退学勧告をおこなうなど不適切対応をしたことが報じられる。
2012年8月10日 鹿児島県出水市立中学校2年だった女子生徒が2011年9月に自殺した事件で、遺族側の独自調査で、自殺した生徒が生前にいじめを受けていたとする証言が複数見つかったと報じられた。
2012年8月16日 茨城県常陸太田市立中学校2年の男子生徒が、同級生3人からいじめを受けたとする遺書を残して自殺。
2012年8月 いじめの被害を受けてケガをしたり後遺症で精神症状を発症したなどとして、被害者が警察に被害届を出す例が全国各地で相次ぐ。
2012年9月 岩手県南部の小学校に通っていた6年の女子児童が、同校への転入直後の2010年(当時4年)から、同級生らからいじめを受けて精神症状を発症し、県内の他地区の学校に転校していたことが報じられる。
2012年9月 滋賀県大津市立皇子山中学校いじめ自殺事件を受け、大津市議会の主要会派が、いじめを発見した子どもに学校などへの相談義務を課す「子どものいじめ防止条例案」をまとめた。一方で子どもに義務を課すことで子どもを追い詰めかねないなどとして有識者から危惧の声が上がり、日本共産党は同条項を理由に反対の意向を表明した。条例は「相談義務」を「相談できる」と修正の上で2013年2月に成立。
2012年9月5日 札幌市立柏丘中学校(札幌市白石区)1年の男子生徒が自宅マンションから転落して死亡。いじめを受けていたことを示唆する内容のメモが見つかった。一方で学校側は「調査したが、いじめは確認できなかった」とした。
2012年9月10日 熊本県八代市立中学校3年だった男子生徒が2011年4月にいじめを苦にして自殺していたことがわかった。熊本県教委と八代市教委が発表。
2012年9月13日 埼玉県川越市立中学校の男子生徒が入学直後から同級生3人から継続的ないじめを受け、同校2年だった2012年1月に集団暴行を受けて意識不明になり、2012年9月時点でも意識不明状態が続いていることがわかった。
2012年9月21日 兵庫県川西市内の兵庫県立高校に通っていた2年男子生徒が2012年9月に自殺し、同級生からのいじめがあったと指摘された問題で、この学校の教諭が授業中「遺族は学校を潰そうとしている」「体育祭や修学旅行があるが、それもどうなるかわからない」「遺族には申し訳ないが、同情する気はない」などと暴言を吐いていたことが判明。
2012年9月28日 千葉県館山市立中学校2年の男子生徒が2008年に自殺し、背景にいじめがあったとして遺族が再調査を求めていた問題で、館山市教育委員会は同日までに「再調査で新しい情報を得られず、いじめが自殺の原因と特定するのは困難」などと回答していたことがわかった。
2012年10月2日 群馬県前橋市立中学校在学中の2007年にいじめを受け不登校になりPTSDや対人恐怖症などを発症したとして、同校卒業生の女性が訴えていた民事訴訟、前橋市が解決金100万円を支払う内容で和解成立。
2012年10月10日 鳥取県境港市立中学校3年の男子生徒が校舎から飛び降りて重傷を負う。背景にいじめがあったとみられる。
2012年10月18日 関西外国語大学(大阪府枚方市)アメリカンフットボール部に在籍していた2007年当時、先輩部員から執拗ないじめを受け、いじめから逃れるために学内の部室棟から飛び降り後遺症を負ったとして、神戸市在住の元部員が先輩部員を訴えた民事訴訟で、神戸地裁は先輩部員に対し1560万円の支払いを命じる判決。
2012年11月5日 東京都品川区立中学校1年の男子生徒が2012年9月に自殺し、背景にいじめが指摘されている問題で、品川区教委は「一連のいじめは自殺の誘因となったと判断せざるを得ない」などとする報告書を明らかにした。
2012年11月9日 石川県加賀市立小学校1年だった2007年から同2年の2008年にかけていじめを受けて登校できなくなりPTSDと診断された、また担任教諭も十分な対応を取らなかったとして、被害にあった女子児童が同級生9人とその保護者および加賀市を相手取って訴えた訴訟で、金沢地裁小松支部は11月9日、いじめを一部認定した上でPTSD発症との因果関係も認定し、3人の児童の保護者と加賀市に対し約700万円の損害賠償を命じる判決。
2012年11月27日 茨城県水戸市立中学校で、生徒の母親が「子どもが嫌がらせを受けた」として授業中の教室に乗り込み、包丁を取り出す騒ぎがあった。教員らが取り押さえ警察が現行犯逮捕。けが人はいなかった。
2012年12月8日 東京都世田谷区内の私立中学校に通っていた1年の女子生徒が自殺。背景にいじめがある可能性が指摘された。学校側は2013年2月にいじめを認める。
2012年12月19日 岐阜県瑞浪市立瑞浪中学校いじめ自殺事件(2006年10月)で両親が加害者とされた生徒らを相手取って起こした民事訴訟、名古屋高裁は一審岐阜地裁判決を支持、いじめを認定せず両親の控訴を棄却。
2013年
2013年1月31日 石川県川北町立中学校で、いじめを苦にした2年男子生徒が、いじめ加害者側の同級生を果物ナイフで刺しケガを負わせる。
2013年2月18日 香川県綾川町立中学校に通う外国籍の1年男子生徒が同級生から暴行を受け重傷を負ったとして、両親が香川県警に刑事告訴。背景に人種差別的ないじめがあったとされる。
2013年2月28日 東京都足立区教育委員会、区立中学校で2010年10月に当時3年の生徒が自殺した事案があり、この生徒へのいじめがあったと発表。
2013年2月 和歌山県田辺市立中学校1年の男子生徒が2012年12月15日に自殺を図り、寝たきりの状態が続いていることが報じられる。
2013年3月 京都府舞鶴市の中学校3年男子生徒が市立小学校6年当時にいじめを受けて以来不登校になっている問題で、舞鶴市教育委員会が2012年10月に「(いじめ加害者から)ナイフのようなもので脅かされていた」とする元同級生からの証言を複数把握しながら、保護者側には伝えていなかったことが発覚。
2013年3月 新潟県立高校3年女子生徒が2010年に自殺し、背後にいじめがあったと指摘されていたことが報じられる。新潟弁護士会は家族からの人権救済申立を受けて調査した結果、「いじめがあった」と認定し、学校に勧告書を提出。
2013年3月29日 「神奈川県海老名市立中学校在学中の2009年、障害を馬鹿にされるようないじめを受けて急性ストレス障害で転校を余儀なくされた」などとして、被害に遭った男子生徒と両親が、加害者とされた同級生9人と海老名市・神奈川県を相手取り約800万円の損害賠償を求めた訴訟で、横浜地裁で和解が成立。海老名市が生徒側に400万円を一括して支払った上で、市は生徒にとって耐え難い出来事が発生したことを認めた上でいじめ対策を強化するなど11項目の内容。
2013年4月4日 兵庫県の私立高校に通っていた娘がいじめ被害にあったことを訴えるブログを書いていた母親に対し、学校側が「いじめは事実無根で、名誉毀損」として刑事告訴していたことが分かった。この事件では被害者側が学校側を相手取り民事提訴している。
2013年4月10日 神奈川県湯河原町立湯河原中学校3年の男子生徒が自殺。この生徒へのいじめがあったと指摘される。
2013年4月11日 熊本県立矢部高校3年の女子生徒が、携帯電話のメモに「つらい学校生活を送っていた」などととする書き込みを残して自殺。いじめがあった可能性が指摘される。
2013年4月18日 東京都調布市立小学校で2012年度に2年を担任していた女性教諭(50代)が、特定の複数の児童を標的にして暴言やいじめを繰り返していたとして、学校現場から外されていたことがわかった。
2013年5月13日 長野県諏訪郡の中学校3年の男子生徒が自殺。いじめがあった可能性が指摘される。
2013年5月27日 川崎市多摩区の小学校で2000年、当時3年生だった女子児童が同級生からいじめを受けてPTSDを発症するなどした問題で、川崎市は同日、被害者の後遺障害について、被害者側に約520万円を支払う内容での示談が成立したことを発表した。
2013年6月 石川県内灘町の小学校で2011年10月、父親が「娘がいじめを受けた」として教室に乗り込み、いじめに関与したと思い込んだ男子児童(いじめ関与の事実は確認されず)を殴ったとして傷害罪に問われた事件で、最高裁は父親の上告を棄却。罰金30万円とした一審・二審判決が確定。
2013年6月 いじめ防止法が国会で成立。一方で厳罰化や道徳教育偏重などとして、一部野党や日弁連からは懸念が示される。
2013年6月5日 「中学校2年だった2008年当時、同級生から繰り返しいじめを受けて不登校になった」として、福島県伊達市の元生徒が元同級生3人とその保護者を相手取り約970万円の損害賠償を求めて訴えた訴訟で、福島地裁は元同級生3人に計約200万円の支払いを命じる判決を出した。
2013年6月14日 大分県佐伯市の私立高校に通っていた元生徒が「学校でいじめを受けて不登校になり、学校側に相談したが適切な対応をとられなかった上、授業料の滞納などを理由に退学処分となった」として、学校側の措置を不当として学校法人を相手取り、165万円の損害賠償を求める訴訟を大分地裁に提訴した。
2013年7月10日 名古屋市南区の名古屋市立明豊中学校2年の男子生徒が7月10日に「複数の人から死ねと言われた」などいじめ被害をほのめかすメモを残して自宅近くのマンションから飛び降り自殺。担任の女性教諭(31)が、ほかの生徒が当該生徒に「死ね」といったことを受けて自殺をあおるような発言をした疑惑が指摘された。担任教諭は疑惑を否定。教育委員会も「確認できなかった」とした。
2013年7月10日 栃木県栃木市立小学校で3年を担任する女性教諭(30代)が、市が実施したいじめアンケートに対して、「いじめがある」と回答した児童を呼び出して「いじめではない」などと発言して書き直しを迫るなど、申告が多くならないよう児童に指示した上で回答させていたことが同日までに発覚。
2013年8月16日 奈良県橿原市立中学校1年の女子生徒が2013年3月に自殺した問題で、学校が実施したアンケートにいじめを目撃したとする記述が約40件あったと遺族が公表。学校側はいじめと自殺との因果関係を認めず、口封じのような対応を取ってきた。
2013年8月21日 長崎市立小学校6年の女子児童が2013年7月に自殺を図って意識不明になり、背景にいじめが指摘された問題で、長崎市教委は同日までに児童が死亡したことを発表。詳細な死亡時期や死因は遺族の意向で非公表とした。
2013年8月23日 山形県立酒田光陵高校で生徒が校舎から転落してケガ。この生徒へのいじめがあった可能性があると指摘される。
2013年8月26日 福岡県柳川市立中学校に在学していた2010~13年当時にいじめを受け心因性難聴を発症したが学校側は対応しなかったとして、卒業生の女子生徒が柳川市を相手取り、約2000万円の損害賠償を求める訴訟を福岡地裁柳川支部に提訴。
2013年8月28日 香川県立高松北中学校(中高一貫校)で2013年6月に生徒が校舎から転落死した事故で、香川県教委はいじめも「体罰」も確認できなかったと発表。一方でいじめをうかがわせるような証言もあったが「再調査の結果伝聞情報と判断した」とし、また「体罰」については「部活動顧問が生徒の胸ぐらをつかんで押し付ける行為はあったが、『体罰』ではないと判断した」とした。
2013年9月10日 熊本県山都町の熊本県立矢部高校3年の女子生徒が2013年4月に自殺した問題で、熊本県教委は、学校側が設置した調査委員会の調査結果を公表。「いじめはあったが、いじめだけが原因かは結論付けられない」とした。
2013年9月25日 「愛知県一宮市立南部中学校在学中の2002-04年にいじめを受け、担任教諭からも不適切対応をされて解離性障害などの後遺症を発症した」として、一宮市を相手取って約600万円の損害賠償を求めて訴えた訴訟で、名古屋地裁一宮支部は、いじめの存在、および中学校1年当時の担任教諭の注意義務違反・安全配慮義務違反を認定する判決。賠償額については約142万円相当と算定したものの、いじめに加担した元同級生7人を相手取った別の訴訟で和解し加害者側から約222万円の支払いを受けたとして、加害者側からの和解金で損害は補填されているとして市の賠償責任を認めなかった。一宮市は控訴せず判決が確定。
2013年10月 「山口県山陽小野田市立小学校1年の男子児童が、2013年4月の入学以降、集団登校の通学班の上級生4人からいじめを受けた。対応を求めた母親に対して上級生の保護者が暴言を吐き、母親も体調を崩した」などとして、被害児童と保護者が、上級生4人とその保護者を相手取り、約300万円の損害賠償を求める訴訟を山口地裁に起こしていたことがわかった。
2013年11月14日 福岡県の私立筑紫台高校3年の男子生徒が自殺。同級生からのいじめ・暴行が指摘された。
2013年11月21日 さいたま市立小学校2年だった2010年、当時の担任教諭から暴力や暴言などのいじめを受けて不登校になりPTSDも発症したとして、被害にあった女子児童がさいたま市や担任教諭・校長などを相手取り計約543万円の損害賠償を求める訴訟を提訴。
2013年11月21日 東京都足立区立中学校3年だった男子生徒が2010年10月に自殺し、いじめを苦にするようなメモが残されていた問題で、足立区の第三者調査委員会は「いじめが自殺の原因の一つ」とする報告書をまとめた。
2014年
2014年1月7日 山形県天童市立第一中学校1年の女子生徒が自殺。いじめ被害を訴える遺書が見つかる。
2014年1月8日 鹿児島市立中学校2年の女子生徒が「もう限界」などと書かれたメモを残して集合住宅から飛び降りて重傷を負う。担任教諭に対して「クラスメートが見て笑っている」「ちょっかいを出される」など、いじめの被害を受けていることを訴えていた。また保護者も、「集団で悪口を言われた」「座っている椅子を蹴られた」と聞いたと学校側に相談していた。
2014年1月19日 和歌山県田辺市立中学校1年(当時)の男子生徒が2012年12月に自殺を図り意識不明の重体が続いている問題で、田辺市教育委員会は「この生徒へのいじめがあった」と指摘する一方、自殺未遂との因果関係については「直接的な原因ではない。複合的な要因」として断定しない報告書をまとめた。
2014年1月21日 岐阜県垂井町立小学校に通っていた男子児童が学校でいじめを受けたうえ、抵抗するといじめは不問にされて「一方的に暴力を振るった」と扱われたために、「暴力少年」などと事実と異なる風評が広まって精神的苦痛を受け転居・転校を余儀なくされたとして、被害児童と両親が同町に対し、約1100万円の損害賠償を求める訴訟を岐阜地裁大垣支部に起こした。
2014年2月 埼玉県鶴ヶ島市立西中学校で2年の女子生徒が校舎から転落し重傷を負う。当該生徒はいじめを苦にして飛び降りたと話す。
2014年2月6日 「国立奈良工業高等専門学校(奈良県大和郡山市)4年生だった2012年に同級生からいじめを受け、暴行を受けて網膜剥離の重傷を負った」「担任だった教員は暴行の様子を目撃しながら『文句があるなら殴り合いなりなんなりせい』と不適切発言をおこない、いじめ・暴行を助長した」などとして、男子学生が2月6日、加害者や学校を運営する国立高等専門学校機構・元担任を相手取り、約1200万円の損害賠償を求める訴訟を奈良地裁に起こした。
2014年2月24日 広島県三原市の広島県立総合技術高校1年の男子生徒が自殺。所属していた野球部でのいじめが自殺につながった可能性があると指摘された。
2014年3月4日 神奈川県湯河原町立湯河原中学校2年の男子生徒が2013年4月に自殺した問題で、湯河原町教育委員会は「生徒の自死はいじめの結果によるものと推認できる」とする第三者委員会の調査報告書を発表。
2014年3月11日 山形県立高畠高校2年の女子生徒が2006年に自殺し、背後にいじめが指摘された問題で両親が起こした民事訴訟、請求棄却。
2014年3月14日 群馬県桐生市立新里東小学校6年だった女子児童が2010年に自殺した問題の民事訴訟で、両親側の主張を一部認め、群馬県と桐生市に計450万円の損害賠償を命じる判決を出した。いじめの存在を認め学校側の安全配慮義務違反を指摘。一方でいじめと自殺との因果関係は認めず。
2014年3月27日 名古屋市南区の名古屋市立中学校2年だった男子生徒が2013年7月に自殺し、同級生から「死ね」などの暴言があり、一部報道では担任も自殺をあおるような発言をおこなったと指摘された問題で、検証委員会が報告書をまとめる。生徒に対して「死ね」「キモい」などの暴言が繰り返しあったことや、死亡当日にほかの生徒から「死ね」と言われたことなどを認定したが、いじめかどうかの明言は避けた。担任教諭の発言については、生徒がほかの生徒と口論になっていたことを見て声かけをおこなったことは認定したが、声かけの内容は逆に「自殺などしてはいけない」という制止の意味での発言だったと判断した。
2014年5月13日 山口県下関市立中学校に2012年4月に入学した女子生徒が、「在学中にいじめにあったが、学校側が対応せずに転校に追い込まれた」として、下関市に対して約320万円の損害賠償を求めて山口地裁下関支部に提訴していたことがわかった。
2014年5月31日 岩手県滝沢市立中学校2年の男子生徒が自殺。この生徒へのいじめがあったと指摘された。
2014年6月24日 「千葉市教育委員会の農山村留学推進事業に参加していた2012年8月、自閉症を理由に他校の児童からいじめを受けてケガをしたのは、千葉市教委の安全配慮義務違反があった」として、事件発生当時小学校5年だった元男子児童とその保護者が約230万円の損害賠償を求めて訴えていた訴訟で、千葉地裁で和解が成立。市が安全配慮義務違反を認め謝罪し、和解金200万円を支払う。
2014年7月1日 愛知県豊橋市教育委員会は同日、「2014年6月3日、市立小学校3年の女子児童が、いじめ被害に遭った同級生をかばったことでいじめ加害者3人から殴られケガをし、一時登校できなくなった」事案があったと発表。
2014年7月 広島市内の私立高校の元男子生徒2人がいじめに関与したことを理由に2013年11月に自宅待機処分になり、その後退学させられたことを不服として復学を求めて仮処分申請した問題で、広島地裁が復学を認める決定を出していたことがわかった。
2014年7月4日 青森県立八戸北高校2年の女子生徒が昼休みに学校からいなくなり、その後遺体で発見される。いじめを苦にした自殺と指摘された。
2014年8月 千葉県我孫子市立中学校1年の女子生徒が、学校でのいじめを苦に2度にわたり自殺を図った。この生徒への陰口やLINEへの中傷書き込みが確認された。
2014年8月6日 宮崎県新富町立中学校に通っていた男子生徒が「友人の生徒らに避けられている」と両親に訴えた後に不登校になり、約1年後の2011年11月に自殺した問題で、学校側が十分調査せずに精神的苦痛を受けたとして両親が新富町を相手取った民事訴訟で、宮崎地裁は両親側の訴えを棄却。
2014年8月20日 愛知県刈谷市立小学校6年の女子児童が自殺。自宅に残されたノートからは同級生の名前をあげて、学校生活で「つらいこともあった」などとする記載があったことや、6月に学校側が児童間トラブルを把握して指導していたことなどから、いじめによる自殺の可能性もあると指摘された。
2014年9月12日 千葉県館山市立中学校に在学していた男子生徒が2008年に自殺し、背景にいじめが指摘されている問題で、館山市は同日までに、第三者委員会を設置して再調査する方針を固めた。
2014年9月25日 埼玉県北本市立中学校2年だった女子生徒が2005年に自殺したのはいじめが原因として、両親が北本市と国に計約7670万円の損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第一小法廷が両親の上告を棄却。いじめを認定しない判決が確定。
2014年10月21日 熊本県和水町立中学校3年だった男子生徒が2012年に自殺し、背景にいじめが指摘された問題で、生徒の両親が「学校でいじめが防止されず放置されていたのは町の責任」などとして、約1100万円の損害賠償を求めて熊本地裁に提訴。
2014年10月22日 熊本市内の熊本県立高校に通っていた当時1年の女子生徒が2013年8月に自殺し、背景にLINEを通じてのいじめがあったことがわかった。熊本県教育委員会が同日に事実関係を発表。
2014年10月27日 鳥取県教育委員会がいじめ啓発用に児童・生徒に配布する予定にしていたクリアファイル「いじめゼロ」の標語を盛り込もうとしたが、「具体的な数値を出すとその数値目標に近づいた人ほど評価され、結果的にいじめが存在してもなかったことにされるのではないか」とする懸念が出され、標語が差し替えられていたことがわかった。
2014年10月30日 熊本市立中学校3年の男子生徒が2014年7月、いじめを苦にして自殺を図っていたことがわかった。熊本県教委が同日に事案を公表。いじめがあったと認定した一方で、その行為は継続性はなかったともした。
2014年11月5日 愛媛県愛南町立中学校2年の男子生徒が、校舎から転落して重傷を負う。この生徒へのいじめがあり、いじめを苦にして飛び降りたと指摘された。
2014年11月25日 山口県美祢市立大嶺小学校6年の男子児童が校舎3階から転落し、あごや鼻を骨折する重傷を負う。「いじめを苦にして飛び降りた」と話した。学校ではこの児童に対して同級生4人がいじめをおこなっていたことを把握し、指導をおこなっていた。
2014年12月1日 群馬県伊勢崎市立小学校6年の男子児童が自宅マンションから転落死。この児童は外国から来日した児童で、来日・帰日児童向けに日本語学習をおこなう「日本語教室」に在籍。「同級生からのいじめや担任教諭から馬鹿にされたことがあった」と家族が訴えた。
2014年12月3日 福岡県みやこ町立中学校2年だった男子生徒が2012年、校内で当時3年の上級生から暴行を受け右目を失明したとして、被害生徒と家族が加害生徒と町を訴えていた訴訟で、福岡地裁行橋支部は加害生徒に約5200万円の損害賠償を命じる判決。
2014年12月21日 新潟県立阿賀野高校3年だった女子生徒が2010年6月に自殺し、背景にいじめが指摘された問題で、新潟県が設置した調査委員会は同日、「生徒への悪口はあったがいじめとは認めない」とする調査報告書を出した。